Macを起動しようとしても画面が真っ白なまま、フォルダに「?」マークが表示される、ディスクユーティリティで起動ディスクが表示されない…そんな症状に心当たりはありませんか?
それは「起動ディスクが認識されていない状態」かもしれません。
本記事では、Macで起動ディスクが認識されない場合の主な原因と、トラブルの段階に応じた具体的な対処法をわかりやすく解説します。
目次
起動ディスクが認識されない主な原因
Macの起動ディスクが認識されない場合、原因は「ハードウェアの異常」か「ソフトウェアのトラブル」に大別されます。以下に、よくある原因とその概要を示します。これらを把握することで、解決へのアプローチが明確になります。
OSの破損
macOS自体が壊れていると、起動に必要なファイルが見つからず、ディスクが認識されないように見えるケースがあります。OSアップデート中のエラーやセクタ不良などが原因です。
NVRAM/PRAMの問題
Macの起動時設定などを保存しているNVRAM(旧PRAM)が誤作動を起こしていると、起動ディスクの情報を正しく読み込めず、ディスクが見つからない状態になります。Intel Macで特に見られます。
セキュリティチップ・設定の問題
T2チップ搭載のMacでは、「外部ディスクからの起動を許可しない」設定が有効になっていると、外付けディスクを起動ディスクとして認識しません。設定の見直しも重要です。
ファイルシステムの破損
突然の電源断や強制終了を繰り返すと、ファイルシステムが破損してディスク自体は見えてもマウントできない状態になります。この場合、First Aidによる修復で改善することがあります。
ハードウェアの故障
Macの起動ディスクが認識されない場合の対処法
原因がソフトウェアかハードウェアかを見極めながら、段階的に対応することで効率よくトラブルを解消できます。以下では、優先度の高い対処法から順番に詳しく解説します。
NVRAM/PRAMのリセット
Macが起動ディスク情報を正しく認識できていない場合、NVRAM(またはPRAM)のリセットで改善するケースがあります。特にIntel Macで有効な方法です。
- Macの電源を完全に切る。
- Option + Command + P + Rキーを同時に押しながら電源を入れる。
- 20秒ほどそのまま押し続け、2回目の起動音が鳴ったら離す。
- 通常起動して、起動ディスクが認識されるか確認。
ディスクユーティリティの「First Aid」で修復
ファイルシステムの破損で起動ディスクが認識されない場合、macOSの復旧モードから「First Aid」を使って修復を試みます。
- リカバリーモードで起動(Intel MacはCommand + R、Appleシリコンは電源長押し → オプション選択)。
- 「ディスクユーティリティ」を開く。
- 表示された起動ディスクを選び「First Aid」をクリック。
- エラー修復が完了したら、再起動してディスクが認識されるか確認。
macOSの再インストール
システムファイルの破損が疑われる場合、OSの再インストールを行うことで正常に起動できるようになることがあります。データの消失に注意しながら進めましょう。
- リカバリーモードに入り、「ディスクユーティリティ」で起動ディスクを選び消去。
- 「macOSを再インストール」を選択し、画面の指示に従って進める。
- インストール完了後、Macを再起動して正常に起動するか確認。
外部ディスクからの起動
内蔵起動ディスクがまったく認識されない場合は、外部ディスクやUSBインストーラを使って起動することで、状況の切り分けができます。
- 別のMacで起動用USBインストーラまたはmacOSをインストールした外付けHDD/SSDを準備。
- USBを接続し、Intel Macなら起動時にOptionキー、Appleシリコンなら電源ボタン長押し。
- 表示された起動ディスク選択画面で外部ディスクを選択。
- 起動後、内蔵ディスクを確認・修復する。
ハードウェア故障の可能性を確認
どの対処法でも改善されない場合、内蔵HDD/SSDの物理的故障が疑われます。異音がする、発熱が強い、ディスク自体が認識されないなどの症状があれば、早急に専門業者への相談を検討しましょう。
- 内蔵ディスクを取り外し、外付けケースで他のMacに接続。
- ディスクが認識されない、異音・発熱がある → 故障の可能性大。
- Apple正規サービスプロバイダやデータ復旧専門業者へ診断依頼。
起動ディスクが認識されないトラブルは、ソフトウェアで解決できるケースもあれば、物理的な故障が原因となっている場合もあります。焦らず、以下のように段階的な対処を行いましょう。
- まずはNVRAMリセット・First Aidによる修復から試す
- 改善しない場合は、OSの再インストールや外部ディスク起動を検討
- 物理故障が疑われる場合は、自力での復旧を控えて専門業者に相談
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。