作業中に突然動画ファイルが再生できなくなったり、編集ソフトで読み込めなくなって困った経験はありませんか?特にMP4形式の動画ファイルは、保存や転送時のちょっとしたトラブルでも破損することがあり、再生不能になるケースも少なくありません。
この記事では、MacでMP4ファイルが壊れる原因を丁寧に解説し、そのうえで効果的な修復方法を5つ紹介します。
目次
MP4ファイルが壊れる原因
MP4ファイルが破損する原因は、日常の操作ミスからデバイスのトラブルまでさまざまです。以下に、代表的な原因を紹介します。
シャットダウンや不完全なダウンロード
録画やダウンロードの最中に電源が落ちたり、通信が途切れたりすると、MP4ファイルの保存が途中で止まり、再生できない状態になります。こうした中断によってファイルの構造が不完全になり、破損と判断されてしまいます。
ファイル転送中の中断
USBメモリや外付けHDDなどにMP4ファイルをコピー中、ケーブルが抜けたりネットワークが切れたりすると、ファイルの整合性が保たれず破損することがあります。
ウイルスやマルウェアの感染
悪意のあるソフトウェアによってMP4ファイルのヘッダー情報(動画の構造を記す部分)が書き換えられると、再生が不可能になることがあります。特に怪しいサイトからダウンロードした動画には注意が必要です。
不適切な編集や変換
編集ソフトで保存処理に失敗したり、非対応の形式へ強引に変換したりすると、ファイル構造が崩れて破損してしまいます。
コーデックの問題
MP4ファイルを再生するためのコーデック(動画と音声を解釈するためのプログラム)がMacにインストールされていない、あるいは正しく機能していない場合、再生ができないことがあります。
これらの原因により、ファイルが破損すると再生ができなくなったり、編集が不可能になるなどの問題が生じます。特に、大切な記録が含まれる動画ファイルが壊れてしまうと、大きな損失になりかねません。
論理障害(ファイル破損)
動画編集ソフトがクラッシュしたり、エンコード中にエラーが発生した場合、ファイルが正常に保存されず、破損してしまうことがあります。このような障害は、システムやソフトウェアの不具合によって引き起こされるため、作業中の突発的なトラブルには注意が必要です。
物理障害
保存先のストレージ(HDDやSSDなど)に物理的な不良セクタが発生していると、書き込みデータが正常に反映されず、MP4ファイルが再生できなくなることがあります。こうしたケースでは、機器そのものに物理的なダメージがある可能性が高く、放置すると障害が拡大するおそれもあるため、慎重な対応が求められます。
その点、デジタルデータリカバリーでは、論理障害・物理障害の両方に対応した専門チームが在籍し、症状に応じた最適な復旧手段を提供しています。クラス100のクリーンルームを備えた国内最大級の復旧ラボで、安全かつ精密な作業を行っています。
さらに、これまで46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を誇り、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)という高い成果を維持しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応していますので、少しでも不安を感じた場合はお早めにご相談ください。
壊れたMP4ファイルを修復する方法
MP4ファイルが壊れた場合でも、適切なソフトウェアやコマンドを使用することで修復できる可能性があります。以下にMacで実行可能な修復方法を紹介します。
iMyFone UltraRepairを使う
初心者でも扱いやすく、ドラッグ&ドロップで破損した動画を修復できます。MP4以外の形式にも対応しており、直感的に操作できる点が魅力です。
- iMyFone UltraRepairを公式サイトからダウンロードしてMacにインストールします。
- ソフトを起動し、「動画修復」タブを選択します。
- 「追加」ボタンから修復したいMP4ファイルを選択します。
- 「修復」ボタンをクリックして処理を開始します。
- 処理が完了したら「保存」または「すべて保存」でファイルを保存します。
VLC Media Playerを使う
VLCには簡易的な修復機能が搭載されており、破損したMP4ファイルの再生を可能にする場合があります。
- VLC Media PlayerをMacにインストールして起動します。
- 対象のMP4ファイルを「メディアを変換/保存」機能で開きます。
- 出力先のプロファイルを設定し、「破損ファイルの修復を試みる」オプションを有効にします。
- 「開始」をクリックして修復処理を実行します。
- 修復されたファイルを保存し、正常に再生できるか確認します。
4DDiG File Repair(Mac)を使う
動画・画像・ドキュメントまで幅広い形式に対応する復元ソフト。修復成功率が高く、ビジネス用途にも利用されています。
- 公式サイトからソフトをインストールし、起動します。
- 「ビデオ修復」モードを選択して、MP4ファイルを追加します。
- 「修復」ボタンをクリックして処理を開始します。
- 修復が完了したら「選択した項目をエクスポート」で保存します。
mp4fixerを使う
コマンドラインで動作する上級者向けツールです。破損したファイルと正常なファイルを組み合わせて修復します。
- Homebrewを使って「ffmpeg」と「faad2」をインストールします。
- GitHubからmp4fixerをダウンロードして展開します。
- ターミナルで「正常なMP4」「破損したMP4」を指定して修復コマンドを実行します。
- 修復されたファイルの映像と音声を結合して保存します。
FFmpegを使う
Macでも広く使われる動画変換ツール。再エンコードによって再生可能なMP4を再構築します。
- ターミナルでHomebrewを使い「brew install ffmpeg」でインストールします。
- 破損したファイルがあるディレクトリへ移動します。
- 以下のコマンドを実行:
ffmpeg -i damaged.mp4 -c copy fixed.mp4
- 生成された
fixed.mp4
を再生し、正常に動作するか確認します。
MP4ファイルの破損を自己流で復旧すると、かえって状況を悪化させるリスクがあります。大切な映像データが含まれている場合は、専門業者への相談が最も確実な手段です。
初期診断とお見積りは無料、24時間365日体制で対応しております。少しでも不安を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。