メモリを交換した後、パソコンが起動しなくなった場合、焦ることがありますよね。これはよくある問題で、複数の原因が考えられます。本記事では、その原因と具体的な対処法について解説します。特に、データが消失するリスクがある場合、慎重な対応が必要です。最悪の事態を避けるため、この記事を参考に適切な対策を講じましょう。
目次
メモリ交換後に起動しない原因
メモリ交換後にパソコンが起動しない場合、いくつかの原因が考えられます。以下に、主な原因をリストアップします。
メモリが正しく装着されていない
メモリがきちんと奥まで挿入されていない場合、パソコンが正常に起動しないことがあります。交換作業時にスロットにしっかりと挿入されていないことが主な原因です。
接点不良による問題
メモリの端子部分やスロットが汚れている場合、接触不良が発生します。埃や酸化が原因で、電気的な接触が不完全となることがあります。
メモリの互換性がない
使用しているメモリがパソコンに対応していない場合、起動しない可能性があります。特に、メモリの規格がパソコンの仕様に合わないと、この問題が発生します。
メモリスロットの故障
メモリスロット自体に物理的な損傷がある場合、メモリを正しく認識できずに起動しないことがあります。スロットが1つしかない場合、この問題が致命的になることがあります。
メモリそのものの不良
メモリ自体が故障している場合も、パソコンが起動しない原因となります。メモリチップの不具合や製品の初期不良が原因で起動できない場合があります。
BIOS設定の問題
新しいメモリを認識しない場合、BIOSの設定が問題となっていることもあります。メモリの交換後にBIOSが正しくメモリを検出していないと、パソコンが起動しないことがあります。
メモリ交換後に起動しない時の対処法
このエラーに直面した場合、下記の対処法を試してください。
メモリの再装着
メモリが正しく装着されていない場合、起動トラブルが発生します。再度、メモリをしっかりと奥まで差し込んでください。
- パソコンの電源を完全に切り、電源ケーブルを外す。
- パソコンのケースを開け、メモリスロットを確認する。
- メモリを一度取り外し、再度スロットにしっかりと挿入する。
- スロットのロックが確実に閉まっていることを確認する。
- 電源を再接続し、パソコンを起動する。
接点の清掃
接点不良によるトラブルを防ぐために、メモリの金属端子やスロット内を清掃しましょう。埃や汚れが原因となることが多いです。
- メモリをスロットから取り外す。
- エアダスターでスロット内の埃を吹き飛ばす。
- メモリの金属端子部分を柔らかい布で拭く。
- 再度メモリをスロットに挿入し、電源を入れて動作を確認する。
互換性の確認
交換したメモリがパソコンの規格に合っているかどうかを確認しましょう。規格の違いでパソコンが認識しないことがあります。
- パソコンの製造元の公式サイトで、対応するメモリの規格を確認する。
- 購入したメモリが対応しているか、スペック表で確認する。
- 規格が違う場合、適切なメモリに交換する。
別のスロットで試す
スロットに問題がある場合、他のスロットを使ってみることで起動することがあります。
- メモリを別のスロットに挿入する。
- スロットが1つしかない場合、メモリを取り外して再装着する。
- 再度起動を試みる。
メモリ診断ツールの使用
メモリの故障を疑う場合、メモリ診断ツールを使って確認することができます。
- パソコンを起動し、「Windowsメモリ診断ツール」を検索して実行する。
- 「再起動して問題を確認する」を選択し、診断を実行する。
- 診断結果を確認し、不良が検出された場合はメモリを交換する。
BIOS設定をリセットする
BIOSがメモリを正しく認識しない場合、設定をリセットすることで解決することがあります。
- パソコンを起動し、「F2」キーを押してBIOSメニューに入る。
- BIOS設定をデフォルトにリセットする。
- 設定を保存して、パソコンを再起動する。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
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HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。