ノートパソコンが突然充電できなくなった経験はありませんか?仕事や学業に欠かせないこのデバイスが動作しないと、大変なストレスを感じるものです。
本記事では、ノートパソコンが充電できないときに考えられるよくある原因と、それぞれの対処法を詳しく解説します。PCの故障が生じている可能性もあるため、早めの対処が重要です。
目次
PCが充電できない時の原因
PCが充電できない時の原因としてよくあるものを解説します。
パソコンが故障したときの全般的な原因と対処法を解説した記事はこちら
充電ケーブルなどの接続不良
PCをしっかりと充電していないとPCは使用出来ません。
充電ケーブルがコンセントにしっかりとささっていない場合や、充電ケーブルが経年劣化で断線している場合には充電を行うことは出来ません。また、タコ足配線を使用している場合には電力不足が原因で、充電出来ないこともあります。
いま一度、充電ケーブル・コンセント周りを確認してみましょう。
PCの熱暴走
PCの熱暴走が原因で充電ができない場合もあります。
PCでは大量の情報処理、データのやり取りが行われており、内部に熱が溜まりやすいです。そのため、発生した熱を外に放出するために冷却ファンが設置されています。
しかし、過度の熱が発生していたり、ファンにほこりが溜まっている場合には、熱暴走を起こしてしまいます。また、炎天下などの使用環境が悪い場所でも、熱暴走が発生することがあります。
PC内に電気が溜まっている
PC内部に電気が溜まり過ぎて帯電することにより、充電できないことがあります。
これは、電気を通しにくい素材(ゴムやガラスなど)の上で長時間作業をすると、帯電することがあります。
帯電が原因の場合には、放電を行うことで回復します。放電方法については対処法にて記載しています。
PC本体・バッテリーの故障
PC本体やバッテリーが故障していると、充電が正しく行われない場合があります。
PC本体の故障とは、「落下」「水没」「落雷」といった原因で、内部の部品や記憶媒体が故障してしまい、PCが正常に動作しないことを指します。また、経年劣化などによるバッテリーの故障も、充電ができない理由の1つです。
PCの記憶媒体に物理的な問題がある場合、充電ができないという問題のほかデータ消失のリスクも高まります。バッテリーの故障か記憶媒体の故障かを判断するには一度機器の開封をする必要があります。その場合個人での対応は難しく、専門業者に依頼するのが確実です。
物理障害からのデータ復旧には、機器の開封が必要で、専門設備と損傷部品の交換が求められます。特に基板やフラッシュメモリの損傷は難易度が高く、各メーカーの特殊なデータ構造を解析し、数百度の熱風を使って慎重にチップを取り外す必要があります。このプロセスは高度な技術と専門知識を要するため、専門のデータ復旧サービスに依頼することを推奨します。
専門業者に依頼する
充電が出来ず、症状の把握や自力での解決できない場合は業者へ相談することをおすすめします。どの業者へ依頼するかは「PCの起動」「PC内データ」のどちらを優先するかで決めましょう。
デジタルデータリカバリーに相談
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HDDのデータ復旧とメーカー保証の違い
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PCの起動・使用を優先する場合
データよりもPCの起動や使用を優先したい場合はメーカーや修理業者に依頼しましょう。メーカーや修理業者は破損部品を交換、修理することでPCを正常に起動出来るようにします。
ただし、データの初期化やマザーボード、HDDなどの部品交換が行われるため、データは消えてしまう点には注意して依頼しましょう。
PC内のデータを優先する場合
故障がハードディスクやSSDなどのストレージデバイスに関わる場合、データの消失が懸念されます。このような場合は、データ復旧の専門業者に依頼することが最善です。
専門業者は高度な技術と設備を持っており、物理的な損傷や論理的な障害からデータを安全に回復することができます。特に重要なデータが含まれている場合は、自己流の対処を避け、専門家に任せることが賢明です。
デジタルデータリカバリ―では、経験豊富な技術者が機器を開けずに「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、41万件以上の相談経験(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。今後の対応方法を無料でご案内いたします。
PCが充電できない時の対処法
PCが充電できない時自力で試せる対処法を紹介します。
電源を確保する
電源ケーブルやコンセント、ACアダプタなど充電に関わる周辺機器が正常に作動しているか確認しましょう。
特に、ケーブルで破れていたり、折れ曲がっていたりしていないかを注意しましょう。これらは、火災などの原因になる可能性があります。折れ曲がりや破れが確認された場合は廃棄して買い替えるようにしましょう。
たこ足配線など1つのコンセントが、複数の電力源となっている場合には、電力がしっかりと供給出来ていない可能性があります。PCなどの大量の電力を必要とする機器を充電する場合には、他の優先度の低い機器はコンセントから外すようにしましょう。
放電する
PC内に電気が溜まりすぎている場合には放電をするようにしましょう。
電源を抜き、バッテリーも外し、10分ほど放置して放電してあげましょう。放電は、PCが起動できない際やPCが不具合を起こす場合にも有効な手段です。また、周辺機器も外すようにしましょう。ディスクドライブにDVDなどが入っている場合は取り出してから放電をしましょう。
放電をすることで充電ができるようになる可能性があります。
室温を下げる
熱暴走が原因の場合には、PCの使用環境の室温を下げるようにしましょう。
また、直射日光が当たらない陰になる場所を選び、PC本体が十分に冷めたら電源をいれてみましょう。
PCの温度が上がっているときに、保冷材などを使用して急激に冷やそうとすると結露が起きてしまい、内部部品が漏電により壊れてしまいます。そのため、熱暴走の場合でも、ゆっくりと冷やすようにしましょう。
省電力モードでPCを利用する
PCの消費電力が多い場合には、省電力モードにすることで解決に繋がることがあります。省電力モードの設定は、電源オプションやシステム環境から、変更することができます。ecoモードや省電力モードにすることにより、PCの電力を長持ちさせることができます。
対処法を試してもパソコンが起動しない場合は、原因が別にある可能性があります。原因を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
バッテリーをリフレッシュする
PCのバッテリーが原因で充電できない場合には、バッテリーをリフレッシュしたり、交換することで解決することがあります。
バッテリーは充電を繰り返すことで劣化していく消耗品です。バッテリーは定期的にリフレッシュすることで劣化を遅らせることができます。バッテリーのリフレッシュとはバッテリーを使い切り、充電を0%にすることです。
また、パソコンの機種によっては、バッテリーの診断やリフレッシュを行うアプリがインストールされていることがあります。アプリが入っている場合は、バッテリーの状態を診断し、バッテリーのリフレッシュを行うことで、充電できない現象が改善されるか確認してください。また、経年劣化している可能性がある場合には、バッテリーを交換するようにしましょう。
解決できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。