パソコンを起動すると、「Non System Disk(非システムディスク または ディスクエラーは準備ができたら任意のキーを交換して打ちます)」とエラーが表示され、正常に動作できないことがあります。
このエラーの原因は、BIOSの設定やパソコンの部品に問題がある場合だけでなく、HDDが物理的に故障している可能性も考えられます。
しかし、原因によっては、エラーチェックやコマンドプロンプトを使用することで、個人ですぐにエラーを解決できる場合があります。
この記事では「Non System Disk」とエラーが表示された場合の原因から、エラーの解決方法について解説しています。
目次
「Non System Disk」(非システムディスク または ディスクエラーは準備ができたら任意のキーを交換して打ちます)とエラーが発生する原因
「非システムディスク または ディスクエラーは準備ができたら任意のキーを交換して打ちます」とエラーが発生する原因として、以下のことが考えられます。
原因によって対処法も大きく異なるため、確認するようにしましょう。
パソコンの部品が誤作動を起こしている
パソコンの部品が誤作動を起こしている場合、プログラムを正常に動作できず、ディスクのエラーが表示される原因にもなります。
この場合は、再起動を実行するだけで、解決できることがあります。
一度、再起動を実行してもエラーが解決しない場合は、他の原因が考えられます。
パソコンが起動しない原因と対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。
BIOSの起動順位が間違っている
BIOSの起動順位が間違っていることが原因で、エラーが発生していることがあります。
起動順位が間違っていると、コンピューターは正しいデバイスから起動できなくなるため、エラーが発生します。
HDDが故障している場合、起動順位が正しく設定されている場合でも、コンピューターは起動デバイスを認識できなくなるため、エラーが発生します。
そのため、起動順位の確認は、エラーの原因を特定する上で重要な手順になるため、エラーが出た際は必ず確認するようにしましょう。
「reboot and select proper boot device」と表示された時の対処法はこちら
プログラムにエラーが発生している
プログラムにエラーが発生していることが原因で、「Non-system disk」のエラーが発生している可能性があります。
一部のプログラムでは、システムファイルを誤って上書きしたり、システムの設定を変更することがあります。
しかし、プログラムのエラーが原因であることは稀であり、ほとんどの場合、ディスクに問題があることがほとんどです。
「ドライブのスキャンおよび修復中」と表示された時の対処法はこちら
パソコンの内部パーツが故障している
パソコンの内部パーツやハードウェアの故障が原因で、エラーが発生している可能性があります。
故障が考えられるパーツとして以下のものが挙げられます。
- CPU
- 電源ユニット
- マザーボード
- メモリ
内部パーツが故障している場合、解体を行う必要があり、復旧作業の途中で故障した場合、データを完全に消失する可能性があるため、無理に修復しないようにしましょう。
HDDに物理障害が発生している
経年劣化や落下などの衝撃が原因で、HDDが物理的に故障している状態を「物理障害」と言い、エラーが表示される原因になります。
物理障害が発生した際に、現れる症状として以下のことが挙げられます。
- 異音や異臭がする
- エラーメッセージが表示される
- フォーマットを促される
- BIOSがHDDを認識しない
この記事で紹介するような対処法を実行しても、エラーが解決できない場合、物理障害が発生している可能性が非常に高いです。
HDDの物理障害からデータを取り出すには、技術的なスキルが必要で、個人で修復することはほとんど不可能です。復旧率を少しでも向上させるには、通電を控え、できる限り最初に技術力のある業者へ復旧依頼をしてください。
私たちデジタルデータリカバリーは、他社様やメーカーで復旧できなかった機器のご相談を7,000件以上もいただいており、他社様で復旧不可とされた機器でも、当社では復旧が可能となっています。いつでもお客様のご依頼に対応できるよう、年中無休で営業しており、24時間365日体制でご相談を無料で受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
「Non System Disk」(非システムディスク または ディスクエラーは準備ができたら任意のキーを交換して打ちます)とエラーが表示される場合の注意点
「非システムディスク または ディスクエラーは準備ができたら任意のキーを交換して打ちます」とエラーが表示された場合、以下の点に注意しましょう。
安易に強制終了を実行しない
強制終了は機器にとって負荷が大きい動作であるため、他に方法がなく、エラーが解決できない場合の最終手段になります。
安易に何度も強制終了を実行すると、状態が悪化し、最悪の場合はデータを失う可能性があります。
エラーが解決しない場合、何度も強制終了せずに、専門業者に相談するようにしましょう。
個人で無理に修復しようとしない
このエラーが表示される場合、物理障害が発生しているケースも少なくありません。
対処法を実行しても、エラーが解決しない場合は、個人では修復不可能な問題が発生していることが考えられます。
復旧しようと機器を開封したり、専用ツールを使用すると、状態が悪化し、障害の拡大や完全に故障する恐れがあります。
最悪の場合はデータを完全に失い、データ復旧業者でも対応できない高難易度の障害が発生することもあるため、個人で無理に修復しないようにしましょう。
「Non System Disk」(非システムディスク または ディスクエラーは準備ができたら任意のキーを交換して打ちます)と表示された場合の対処法
「非システムディスク または ディスクエラーは準備ができたら任意のキーを交換して打ちます」と表示された場合、以下の対処法を実行することで、解決できる可能性があります。
ディスクを取り外す
最初に非システムディスク(Non System Disk)を取り外し、再起動を行い、エラーが表示されるか確認しましょう。
一度の再起動でエラーが解決しない場合、内部パーツやBIOSの設定など、他の部分に問題がある可能性が高いです。
何度も再起動を行うと、症状が悪化する恐れがあるため、何度も実行しないようにしましょう。
BIOSの設定を見直す
BIOSの起動順位を間違えている可能性があります。
非システムディスクを取り外した状態で、BIOSを起動し、確認と変更を行うようにしましょう。
- パソコンを再起動し、「F2」もしくは「Delete」キーを連打し、BIOS画面を起動
- 「Boot」を選択
- Hard Driveを一番上にする
- 「F10」キーを押す
BIOSの起動方法はメーカーや機種ごとに異なるため、お使いの機器で調べてください。
周辺機器を接続しておらず、BIOSの起動順位も正しいにも関わらず、エラーが表示される場合は、次の対処法に進んでください。
コマンドプロンプトからアクティブパーティションを変更する
コマンドプロンプトを使用して、アクティブパーティションを修正することで、エラーを解決できる場合があります。
アクティブパーティション:「ディスクの管理」において、「システム」と表示されているデータ領域のこと
誤ったアクティブパーティションを設定すると、非システムディスクエラーが表示され、システムに入れなくなってしまいます。
この方法は、事前に「回復ディスク」を作成しておく必要があります。
- 回復用ディスクを作成し、回復用ディスクから起動して修復環境に入る
- 修復環境で「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト/スタートアップ修復」を選択する
- コマンドプロンプトで、順番に次のコマンドを入力
- 「Diskpart」「list disk」「select disk 0 (既定のシステムドライバはdisk 0。実際の状況に応じてディスクIDを入力)」「list partition」「select partition 1 (既定のシステムパーティションはpartition 1。実際の状況に応じてシステムパーティションIDを入力)」「active」
- コマンドを入力したら、Enterキーを押す
- コンピュータを再起動する
この方法は、ある程度パソコンの操作に慣れている必要があり、作業の途中で失敗すると、データを失う可能性があります。
不安な場合や操作に慣れていない場合は、無理に実行せず、専門業者への依頼を検討しましょう。
「ボリュームに回復できない問題が1つ以上あります」と表示された時の対処法はこちら
MBRとBCDの修復を行う
上記の対処法を実行してもエラーが表示される場合は、ブート設定データであるBCDが破損、もしくは失われている可能性があります。
HDDのBCDとMBR(Master Boot Record)を修復することで解決できる可能性があります。
この方法は、修復用ディスクを事前に作成しておく必要があります。
- 修復用ディスクを作成し、ディスクから起動して修復環境に入る
- 修復環境で「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト/スタートアップ修復」を選択
- コマンドプロンプトで次のコマンドを入力。1つずつコマンドを入力し、「Enter」キーを押す
- 「bootrec /fixmbr」「bootrec /fixboot」「bootrec /rebuildbcd」
以上で作業が完了するので、インストールディスクを取り外して、エラーが解決できるか確認してください。
修復ディスクの作成とコマンド入力の作業が必要となるため、難易度の高い方法になります。
作業に失敗した場合データを失う可能性があるため、無理に実行せずに、専門業者に依頼しましょう。
スタートアップ修復を実行する
スタートアップ修復とは、Windows 10に標準搭載されており、正常に起動できなくなった場合に、自動的に問題を検知し、修復することができます。
スタートアップ修復を使用することで、エラーを解決できる可能性があります。
- コンピュータに接続されている外部デバイスをすべて取り外す
- Windowsインストールディスクを挿入
- BIOS設定画面を表示して、インストールディスクから起動するようにPCを設定
- Windowsがファイルをロードするのを待つ
- Windowsセットアップインターフェイス(Windows 10の場合は「Windowsセットアップ」、Windows 7の場合は「Windowsインストール」)言語、時刻、通貨形式、キーボード、または入力方法を選択し、「次へ」をクリック
- 「コンピューターを修復する」をクリック
- Windows 10ユーザーの場合、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」→「ターゲットオペレーティングシステム」を選択したら、Windowsはシステムの診断を開始
- 指示に従って「Non system disk or disk error」の問題を修正する
- Windows 7ユーザーの場合、システム回復オプションがオペレーティングシステムをロードするまで待つ
- 「スタートアップ修復」を選択
以上で処理が終わったら「完了」をクリックして再起動を実行します。
「ディスクのエラーを確認しています」エラーが終わらない原因と対処法はこちら
解決しない場合はデータ復旧業者に依頼する
ここまでの対処法で解決しなかった場合は、物理障害など、個人で解決できない問題が発生しているので、データ復旧業者への依頼を検討しましょう。
故障している場合機器を開封し、プロのエンジニアが解析を行う必要があり、専用設備やノウハウが必要になります。
個人では対応しきれない問題でも、データ復旧業者であれば復元できる可能性が高いため、まずは無料で初期診断ができる業者に相談することをおすすめします。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2024年6月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
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