NTFS_FILE_SYSTEMエラーは、WindowsOS上で頻繁に発生するエラーの一つです。
この記事では、NTFS_FILE_SYSTEMエラーについて詳しく解説し、発生原因と解決方法に焦点を当てます。これにより、このエラーが発生した際に、効果的な対処方法を理解できるでしょう。
目次
NTFS_FILE_SYSTEMとは
まず初めに、NTFS_FILE_SYSTEMについて簡単に説明します。NTFS(New Technology File System)は、WindowsOSで使用されるファイルシステムの一つです。NTFSは高度な機能を提供し、データの安全性と信頼性を向上させるために設計されています。
しかし、時折、NTFS_FILE_SYSTEMエラーが発生することがあります。これはNTFSでフォーマットされたパーティション上のファイルが破損していることを示しています。
NTFS_FILE_SYSTEMエラーが発生すると、画面が青くなり、OSを立ち上げることができません。
ブルースクリーンに関しては以下の記事で詳しく解説しています
NTFS_FILE_SYSTEMエラーの発生原因
NTFS_FILE_SYSTEMエラーが発生する原因は、以下の2つです。
ファイルシステムが破損している(論理障害)
システムやデータの異常や破損が発生してエラーメッセージやデータの認識不良などの障害が発生することを論理障害と呼びます。
主に以下のような原因で論理障害が発生します。
- システムメモリの容量不足
- ドライバーの破損や古いドライバーの使用
- ファイルシステムの破損
- システムの競合
- デバイス使用中の強制終了
- ウイルス(マルウェア)感染
以上が原因で「NTFS_FILE_SYSTEMエラー」が引き起こされることがあります。
補足として、論理障害の原因の一つである「ファイルシステムの破損」とは、ディスク上のファイルやディレクトリの構造が壊れ、データのアクセスや操作が困難になる状態です。
このように論理障害が発生した場合、軽度であれば、パソコンのエラー修復機能や、市販のソフトウェアで解決できる場合があります。
しかし、中~重度の論理障害となると、パソコンのエラー修復機能などでは解決できず、データの上書きなどで状態が悪化してしまうことがあります。
パソコンや外付け機器に必要なデータが保存されていて、NTFS_FILE_SYSTEMエラーが解決できない場合は業者に相談して、専門的な手法で対処してもらうことをおすすめします。
記憶媒体の物理的な破損(物理障害)
システム上のデータが破損する論理障害と異なり、物理障害は記憶媒体(HDD/SSD)が物理的に破損したことによるデータ障害を指します。
物理障害の主な原因は以下の通りです。
- 強い衝撃を与えた
- 高所からデバイスを落とした
- 水没
- 経年劣化
物などをぶつけたり、落としたことがなくとも、目安としてパソコンを5年以上使用すると、使用頻度によっては内蔵HDDやSSDが寿命を迎えている可能性が高くなります。
記憶媒体の寿命が近づくと、エラーの頻発やフリーズ、異音、不良セクタ(障害で利用できなくなったデータ領域)によるアクセス不良が発生し、最悪の場合、データが消える恐れがあります。
物理障害は個人で直すことは難しく、メーカー修理を行うと保存データが消えてしまうため、使用している機器のデータが必要であれば、データ復旧業者に相談してデータを取り出してもらうことをおすすめします。
NTFS_FILE_SYSTEMエラーの解決方法
NTFS_FILE_SYSTEMエラーに対処するために、以下の解決方法を試すことができます。各方法には操作手順も含まれています。
外付け機器の再接続を行う
外部HDD、USBメモリなどの外付け機器が原因とみられる場合、まずは接続の向きやケーブル、外付け機器やパソコンの接続口などに劣化や破損などがないか確認し、外付け機器を再接続しましょう。
「デバイスの準備ができていません」と表示された時の対処法はこちら
最新のドライバーに更新する
デバイスドライバーが古い場合、NTFS_FILE_SYSTEMエラーが発生することがあります。最新のドライバーに更新してみてください。
- スタートメニューから「デバイスマネージャー」を検索して開きます
- デバイスマネージャー内で、エラーが発生しているデバイスを右クリックし、「ドライバーソフトウェアの更新」を選択します
- 「ドライバーソフトウェアの更新方法を選択します」と表示されたら、最新のドライバーを自動的にインストールするオプションを選択します
- 最新のドライバーのインストールが完了するまで待ち、パソコンを再起動します
システムパーティションの拡張を行う
HDD/SSDの容量が不足しているとNTFS_FILE_SYSTEMエラーが発生することがあります。この場合は、システムパーティションを拡張して、十分なスペースを確保しましょう。
システムパーティションの拡張を行う方法は以下の通りです。
- スタートメニューから「ディスクの管理」を検索して開きます。
- ディスクの管理ウィンドウで、容量不足のシステムパーティション(通常はCドライブ)を右クリックして「ボリュームの拡張」を選択します
- ウィザードが表示されたら、指示に従って拡張の設定を行います
- システムパーティションの拡張が完了したら、エラーが解消されたかどうかを確認します
スタートアップ修復でエラーを修復する
Windowsのスタートアップ修復ツールを使用して、エラーを自動的に修復することができます。
- パソコンを起動し、ログイン画面に表示された電源マークを選択し、Shiftキーを押しながら再起動をクリックします
- 「Press any Key to boot From …」と表示されたら指示されたキーボードのキーを何度か押します
- インストール画面が表示されたら、「修復オプション」または「トラブルシューティング」を選択します
- 「スタートアップ修復」を選択すると自動的にエラー修復が行われます
- エラー修復が完了したら、パソコンを再起動し、NTFS_FILE_SYSTEMエラーが解消されたか確認します
ブートマネージャーを再構築する
ブートマネージャーとは、コンピューターの起動を管理するソフトウェアやプログラムを指します。どのOSを起動するかを選択し、起動時に使用するブートデバイスを指定する役割があります。
もしもスタートアップ修復自体ができない場合、ブートマネージャーを再構築してWindowsを正常に起動させる必要があります。
ブートマネージャーを再構築する手順は以下の通りです。
- パソコンを起動し、ログイン画面に表示された電源マークを選択し、Shiftキーを押しながら再起動をクリックします
- 「Press any Key to boot From …」と表示されたら指示されたキーボードのキーを何度か押します
- インストール画面が表示されたら、「修復オプション」または「トラブルシューティング」を選択します
- 「コマンドプロンプト」を開き、「bootrec /fixboot」→「bootrec /scanos」→「bootrec /fixmbr」→「bootrec /rebuildbcd」の順にコマンドを入力します
- Enterキーを押すとコマンドが実行され、ブートマネージャーが再構築されます
- パソコンを再起動し、NTFS_FILE_SYSTEMエラーが解消した確認しましょう
チェックディスクでファイルシステムを修復する
WindowsPCに搭載されている「コマンドプロンプト」を利用して、特定のコマンドを入力すると、エラー修復を実行することができます。チェックディスクと呼ばれるエラー修復を実行するコマンドを打ち込み、NTFS_FILE_SYSTEMエラーを解消しましょう。
チェックディスクでファイルシステムを修復する手順は以下の通りです。
- WindowsキーとRキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」を表示させます
- 入力欄に「cmd」と入力して「OK」を押します
- コマンドプロンプトが表示されるので、「chkdsk /f /r」と入力します
- コマンドを入力したらEnterキーを押してチェックディスクを実行します
- チェックディスクが完了したら、パソコンを再起動し、エラーが解消されたか確認します
ただし、チェックディスクはパソコンに大きな負荷をかける操作です。もしも市販の復旧ソフトや他の対処法を実行済みであったり、異音や異臭など故障が明確である場合はチェックディスクを行わないでください。
「ボリュームに回復できない問題が1つ以上あります」と表示された時の対処法はこちら
市販のソフトでエラーを解決する
市販のディスク修復ソフトの中にはNTFS_FILE_SYSTEMエラーが修復できるものもあります。ただし、市販のソフトで解決できるエラーは軽度の論理障害に相当するものに限られます。
したがって、経年劣化などによって物理的に破損したHDD/SSDが原因のエラーや、ソフトで解決できない中~重度の論理障害によるエラーの場合、ソフトをかけることでデータが上書きされてしまい、取り出すことが極めて困難になりかねません。
市販のソフトを使用しても解決できない場合や、パソコンの修復機能を既に試した場合、データが必要であれば市販のソフトは使わず、データ復旧業者に相談し、速やかに状態を診断してもらいましょう。
データ復旧業者に相談する
メーカーや修理業者では破損、水没、したパソコンや外付け機器(HDD/SSD)に対して部品交換しか行うことができない一方で、データ復旧業者は独自の技術や復旧専用のツールを使用して、HDD/SSDのデータ抽出だけでなく、破損したデータの修復作業も行えます。
ただし、業者によっては技術力が大きく異なり、復旧率にも大きな違いがある場合があります。
デジタルデータリカバリーなら他社で不可とされたデータ復旧の相談実績が7,000件以上(算出期間:2016年6月1日〜)あります。
機器ごとに復旧専門のエンジニアが40人以上在籍しているため、最短5分で初期診断を行い、ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了することが可能です。
「NTFS_FILE_SYSTEMエラーでデータが見れなくなった」「すぐにデータが必要」といったデータ復旧のご相談は24時間365日受け付けていますのでお気軽にご相談ください。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2024年6月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
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データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
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1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
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2故障箇所
どこが壊れているか?
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どれくらい壊れている?
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4工程数
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データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
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500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
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※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
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