パソコンが突然黒い画面のまま起動しなくなるトラブルは、多くの人にとって不安を感じる状況です。特に、重要なデータが消失するリスクがある場合、どう対処すればよいのか悩むことも多いでしょう。
このような問題は、システムやハードウェアの故障、設定の不具合などさまざまな原因が考えられますが、適切な対応をすればデータやシステムを守れる可能性があります。
本記事では、黒い画面の原因と、すぐに試せる具体的な対処法を分かりやすく解説します。
目次
パソコンが起動しない・電源がつかない主な症状

パソコンの電源が入らない・起動しない時の主な症状は次の通りです。
- 電源が全く入らない
- 電源は入るが画面が真っ黒
- 起動時にロゴ画面から進まない
- ビープ音がする・LEDランプが点滅する
- エラーメッセージが表示される
同じ症状でも、原因はさまざまです。パソコンを起動させるためには適切な対処法を実行する必要があります。状況を見誤り、適切でない対処法を実行してしまうと状況が悪化し、最悪2度と解決できなくなる可能性があります。
PCが起動できない原因は、見た目や使用感から判断できるようなもの(起動ランプ・異音など)だけではないため、自己判断では原因を見誤ってしまうケースが多いです。そのため正確な原因を把握し起動させるには知見を持った業者の診断を受ける必要があります。
当社では相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
【必見】対処が難しい物理障害とは

パソコンが起動しない原因として、まず懸念すべきなのが、「物理障害」です。物理障害とは以下を指します。
- 落下などの衝撃(部品破損)
- パソコンに水をこぼした(水没)
- 電源のつけっぱなしや高負荷な処理による過熱(熱暴走)
- 経年劣化によるパソコンの寿命(~5年程度)
物理障害が発生すると、ソフトウェアツールや再起動などを試しても効果がなく、むしろ損傷が拡大することもあります。
物理障害からの復旧には専門的な知識と特殊な設備が必要なため、原則自力での対応は不可能です。パソコンを起動させるためには、専門家に対処してもらう必要があります。
デジタルデータリカバリーは、国内最大級のデータ復旧ラボを有しており、通常の物理障害の復旧だけでなく、他社で復旧できないほど難易度の高い機器のご相談を7,300件以上(算出期間:2016年6月1日~)いただいております。お困りの際は是非ご相談ください。
パソコンが黒い画面で起動しない原因
パソコンが黒い画面で起動しない原因は以下の通りです。
電源供給の問題
パソコンが黒い画面で起動しない場合、最も基本的な原因として考えられるのが電源供給の問題です。コンセントや電源コード、バッテリーの状態を確認してみましょう。異常が見られる場合は、コード類の交換やバッテリーの交換を行いましょう。
- 電源ケーブルがしっかりとコンセントに差し込まれていることを確認します。
- バッテリーがしっかり充電されているか、もしくはACアダプタが正常に機能しているか確認します。
- 可能であれば、別のコンセントや電源ケーブルを使用して動作確認を行います。
ディスプレイの不具合
パソコン自体は起動しているものの、ディスプレイに不具合があることで何も表示されない場合があります。これが原因で黒い画面に見えることもあります。
- 外部モニターを接続して映像が出るか確認します。
- ディスプレイケーブルを差し直してみます。
- ディスプレイの電源が入っているか確認します。
ディスプレイに不具合がある場合は、ディスプレイの交換・買い替えを行いましょう。また、ディスプレイが問題ではない場合は、パソコン側に問題があります。
ハードウェアの故障
パソコン内部のハードウェア(特にメモリやグラフィックカード)の故障が原因で、起動しないケースもあります。この場合、適切に対処しないとデータ消失のリスクが高まります。
- メモリやグラフィックカードが正しく装着されているか確認します。
- 必要に応じて、メモリやグラフィックカードを抜き差しし直します。
- 過熱が原因となっている場合、パソコン内部を冷却する方法を試します。
注意点として、メモリやグラフィックカードの抜き差しを何度も行うと、データの羅列が乱れたり、書き換えられる可能性があるため、データ消失のリスクが更に高まります。
システムのエラー
Windowsのシステムエラーやアップデートの失敗が原因で、起動しないことがあります。この場合、セーフモードでの起動やシステム復元が効果的です。
- パソコンを再起動し、起動時にF8キーを押して「セーフモード」を選択します。
- セーフモードで起動したら、システムの復元を行い、エラー発生前の状態に戻します。
- システム復元がうまくいかない場合は、OSの再インストールを試みます。ただし、この場合はデータが消える可能性があるため注意が必要です。
ウイルス感染
ウイルスやマルウェアの感染によって、パソコンが起動しなくなる場合もあります。このような場合、システムのセキュリティを確認し、必要な対処を行うことが重要です。
- セーフモードで起動し、ウイルススキャンを実行します。
- ウイルスが検出された場合は、隔離または削除を行います。
- ウイルスが原因でシステムが起動しない場合、OSの再インストールを行うことが必要です。
パソコンが起動できない時に自力でできる対処法
電源が入らない場合の対処法は次の通りです。
電源ケーブル・バッテリーの確認
電源が入らない場合、最も基本的な原因として、電源ケーブルやACアダプターの接続不良や損傷が考えられます。これにより、パソコンに電力が供給されない可能性があります。
また、ノートパソコンの場合、バッテリーが正しく装着されていない、または充電されていないと電源が入らない原因となります。
- バッテリーがしっかりと装着されているか確認します。
- パソコンを充電してみて、充電ランプが点灯しているか確認します。ランプが点灯しない場合は、ACアダプターの故障か、バッテリーそのものに問題があるかもしれません。
- 一度バッテリーを取り外し、再度正しく装着します。その後、充電ランプが点灯するかどうか確認します。
ディスプレイを交換する
「ディスプレイを交換する」とは、パソコンやデバイスの画面を新しいものに取り替えることを指します。主な目的は、画面の故障を修理するためや、性能の向上を図るためです。
画面が映らない、ちらつく、線が入るなどのトラブルが発生した場合、ディスプレイそのものに原因がある可能性が高く、交換が解決策となることがあります。
ハードディスクやSSDのチェック
ストレージデバイスの故障が原因で起動しない場合があります。ディスクエラーチェックを行い、必要に応じて修復を試みます。
- BIOS画面でストレージデバイスが認識されているか確認します。
- 他のパソコンに接続して、正常に動作するか確認します。
- 製造元の診断ツール(例:SeagateのSeaTools、Western DigitalのData Lifeguard Diagnostic)でエラーチェックを行います。
セーフモードでの起動
セーフモードでの起動は、トラブルシューティングの基本です。システムを最小限の状態で起動することで、最近インストールしたソフトやドライバが問題を引き起こしていないか確認できます。
- パソコンの電源を入れてすぐに「F8」キー(または「Shift」+「F8」)を連打して、セーフモードオプションを表示します。
- 「セーフモード」を選択し、必要最小限のドライバとサービスで起動します。
- 問題が発生しているソフトやドライバをアンインストールします。
- 「システムの復元」を実行し、正常だった時点に戻します。
しかし、セーフモードでの起動に失敗する場合、システムファイルの深刻な破損やハードウェアの問題が疑われます。この状態では自力解決が難しく、データ損失のリスクが高まるため、早急に専門家やデータ復旧サービスに相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
スタートアップ修復の実行
Windowsのインストールメディアを使って起動し、「コンピューターを修復する」オプションからスタートアップ修復を実行します。これにより、起動時に必要なシステムファイルの修復が行われます。
- インストールメディアをUSBドライブまたはDVDにセットし、パソコンを起動します。
- 「コンピューターを修復する」を選択します。
- 「スタートアップ修復」を選択して、指示に従って修復を行います。
BIOS設定のリセット
BIOS設定が正しくない場合、起動に問題が発生することがあります。BIOS設定を初期状態にリセットすることで、設定ミスや誤動作を修正します。
- パソコンの電源を入れ、「Delete」キーや「F2」キーを押してBIOS画面を開きます。
- 「Load Optimized Defaults」または「Restore Defaults」を選択して初期設定に戻します。
- 変更を保存して再起動します。
OSの再インストール
システム全体に問題がある場合は、クリーンインストールを行うことが有効です。(データは消失するため、再インストール前に必ずデータのバックアップを取っておきましょう)
- 重要なデータをバックアップします。
- インストールメディアを使用して、クリーンインストールを行います。
- プロダクトキーやライセンス情報を事前に確認します。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
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電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。