パソコン起動時に「reboot and select proper boot device」と表示されたことはありませんか?このエラーは、起動に必要なデバイスが認識されていない状態です。このページでは、原因とその解決方法を解説します。
目次
「reboot and select proper boot device」と表示される原因
パソコン起動時に「reboot and select proper boot device」と表示される場合、考えられる原因と解決策は以下の通りです。
BIOSの設定が間違っている
BIOSの設定が正しくないと、正しいブートデバイスが選択されていない可能性があります。対処方法としては、パソコンを再起動し、起動時に「Del」キーや「F2」キーを押してBIOS設定画面に入ります。
設定画面で「Boot Order(ブート順序)」を確認し、ハードディスクやSSDが最優先に設定されているか確認し、必要に応じて順序を変更してください。
メモリのエラー
メモリに問題があると、パソコンが正しく起動できず、エラーメッセージが表示されることがあります。対処方法としては、まずパソコンの電源を切り、メモリモジュールを一度抜き、再度正しく挿し直してみてください。また、Windowsの「メモリ診断ツール」を使ってメモリにエラーがないかテストすることも有効です。
SATA端子・電源端子の故障(マザーボードの不具合)
SATAケーブルや電源ケーブルに問題がある場合、ハードディスクやSSDが認識されず、エラーが表示されることがあります。対処法として、パソコンのケースを開け、ケーブルが正しく接続されているか確認します。また、SATAケーブルを別のポートに差し替え、動作を確認することも有効です。
システム的なエラー(論理障害)
システムファイルやOSに問題が発生している場合、起動デバイスが正しく選択されていても起動できないことがあります。対処方法として、Windowsのインストールメディアを使用し、システムの修復オプションを選択します。また、起動に関する問題を修復するためにOSの再インストールを試みることも効果的です。
ハードウェア的なエラー(物理障害)
ハードディスクやSSDの物理的な故障が原因で、ブートデバイスとして認識されない場合があります。こうした物理的な問題がある場合は、自己修理を試みずに、データ復旧の専門業者に依頼することが推奨されます。業者は適切な機器で修理を行い、データの復旧も同時にサポートしてくれます。
当社では、経験豊富な技術者が機器を開けずに「初期診断」を行い、内部にダメージを与えず問題を特定します。15,000種類以上のデータ障害に対応可能で、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を基に、迅速かつ正確に原因を特定できる体制を整えています。
機器別エンジニアによる、無料の初期診断も行っていますので、お気軽にご相談ください。24時間365日体制で電話受付を行っており、今後の対応方法を無料でご案内いたします。
「reboot and select proper boot device」エラーの対処法
「reboot and select proper boot device」エラーの対処法は下記の通りです。
①接続されている外付け機器を取り外す
起動時に外付けのUSBデバイスや他の外部ドライブが接続されていると、これが原因でブートエラーが発生することがあります。これらのデバイスを取り外した状態でPCを再起動し、問題が解消されるかを確認しましょう。
②起動モードが正しいか確認する
「reboot and select proper boot device」エラーが発生した場合、パソコンが適切な起動デバイスを認識できていない可能性があります。このエラーを解決するためには、まずBIOS設定に入り、「Boot」メニューで「Boot Mode」の設定を確認します。
「Boot Mode」には「UEFI」モードと「Legacy」モードの2種類があり、これらはシステムがどの形式でインストールされているかによって異なります。
例えば、システムがUEFIモードでインストールされているのに、BIOSがLegacyモードに設定されている場合、このエラーが発生することがあります。したがって、BIOSの「Boot Mode」がシステムに合わせた設定になっているか確認し、もし間違っている場合は、正しいモードに変更して保存し、再起動することで、エラーが解消されることがあります。
③BIOSをPC画面上で初期化する
BIOS内で起動順序が正しく設定されていない場合、システムがストレージデバイス(HDDやSSD)を認識できずエラーが発生します。この際、BIOSを初期化することによってデバイスの優先順位が工場出荷時の状態に戻り、適切なデバイスからの起動が可能になります。
BIOSを初期化する方法は次の通りです。
- パソコンを一度電源オフ
- 電源を入れ、F2キーを連打してBIOSセットアップに入る
- F9キーを押してデフォルト値の読み込みメッセージを表示
- 「Yes」を選択し、F10キーで変更を保存して再起動
ただし、物理的な故障や他のハードウェアに問題がある場合は、初期化だけでは解決できないこともあるため、さらなる診断が必要になることもあります。
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④Windows修復ツールでブートファイル(MBR)を修復する
「reboot and select proper boot device」エラーの際、Windowsインストールメディアで修復可能です。ただし、再インストールはデータ消去が伴うため、復旧希望の場合は専門業者に相談しましょう。
- インストールメディアを用意: Windowsのインストールメディア(USBまたはDVD)を準備。持っていない場合は、Microsoft公式サイトから作成ツールをダウンロード。
- BIOS/UEFI設定でブートオプションを変更: PCを再起動し、BIOSまたはUEFI設定に入り、インストールメディアから起動するように設定。
- インストールメディアから起動: 設定を保存し再起動、インストールメディアからの起動を指示するメッセージが表示されたら、指示に従う。
- Windowsセットアップ画面で「コンピュータを修復する」を選択: セットアップ画面が表示されたら、修復オプションを選ぶ。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択: 修復オプションの中から、コマンドプロンプトを選択。
- 「コマンドプロンプト」で以下のコマンドを実行
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd - PCを再起動: コマンドの実行が完了したら、PCを再起動。
この手順でブートに関連する問題を修復することができますが、それでも問題が解決しない場合は、ハードウェアの診断が必要になることがあります。
確実にデータが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
パソコンの起動・使用を優先する場合
メーカーや修理業者に依頼し、故障した部品を交換・修理することで、パソコンを正常に起動させることができます。ただし、修理の過程でHDDの交換やデータの初期化が行われることが多く、データ消失のリスクがあります。
パソコン内のデータを優先する場合
データを優先する場合は、データ復旧業者に相談するのがおすすめです。専門の技術で故障原因を特定し、安全にデータを取り出すことが可能です。
- 物理障害: HDD内部の部品交換が必要な場合は、クリーンルームで慎重に作業が行われます。
- 論理障害: MBRやOSの問題があっても、データを安全に抽出できる場合があります。
データ復旧業者に相談すれば、正確な診断とデータ復旧の対応を受けられます。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。