パソコンを使っていると、突然データが消失したり、システムが正常に動作しなくなったりすることがあります。
その際に頼りになるのが「復元ポイント」です。しかし、Windows 10を使用していると、「復元ポイントが見つからない」といった問題に直面することがあります。
今回は、その原因と具体的な対処法について詳しく解説します。特に、データ消失リスクに直面しているユーザーの方に向けて、わかりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
復元ポイントがないときの原因
- no
復元ポイントが見つからない原因はさまざまです。以下に考えられる原因を示しますので、しっかりと確認してください。
システムの保護が無効になっている
復元ポイントが作成されるためには、まず「システムの保護」機能が有効になっている必要があります。これが無効になっていると、復元ポイント自体が存在しない状態になってしまいます。特に、何らかの理由でこの機能が無効になっている場合、復元ポイントを利用することができません。
ディスク容量が不足している
復元ポイントは、ディスクの一定の容量を必要とします。もし、その容量が不足していると新たな復元ポイントが作成できず、結果的に見つからないことになります。特に、Cドライブの空き容量が少ない場合は要注意です。
手動で復元ポイントが作成されていない
自動的に復元ポイントが作成されない設定になっている場合、手動で作成しない限り復元ポイントは存在しません。これにより、必要なときに復元ポイントが見つからないという事態に陥ります。
システムファイルにエラーがある
システムファイルに問題があると、復元ポイントの作成や読み込みが正常に行われないことがあります。特に、システムファイルの破損が発生している場合、復元ポイント自体が機能しなくなることが考えられます。
古い復元ポイントが削除されている
Windowsは、一定の条件下で古い復元ポイントを自動的に削除することがあります。このため、過去に作成された復元ポイントが消えてしまっていることが原因で、必要な復元ポイントが見つからないこともあります。
レジストリ設定の問題
Windowsのレジストリ設定が不適切な場合、復元ポイントが正常に機能しないことがあります。特に、「RPSessionInterval」という設定が影響する場合があり、この値が不適切であると、復元ポイントが作成されないことがあります。
「復元ポイントがない」の対処法
復元ポイントが見つからない場合、以下の対処法を試すことで解決できる可能性があります。これらの手順を実行して、問題を解決しましょう。
システムの保護を有効にする
まず、システムの保護が有効になっているか確認しましょう。これを行うことで、復元ポイントの作成が可能になります。
- スタートメニューを開き、「システムの保護」と検索します。
- 「システムのプロパティ」画面が表示されたら、「システムの保護」タブを選択します。
- 対象ドライブ(通常はCドライブ)が「オン」になっているか確認し、必要に応じて「構成」ボタンをクリックして「保護する」を選択します。
ディスク容量を確認・増加させる
次に、ディスクの空き容量を確認し、必要に応じて容量を増やすことが重要です。これにより、復元ポイントが作成されやすくなります。
- 「スタート」メニューから「コンピューター」を開き、Cドライブの空き容量を確認します。
- 容量が不足している場合は、不要なファイルを削除したり、ディスククリーンアップを行います。
- また、「システムのプロパティ」画面から「構成」をクリックし、「最大使用量」を増やすことも検討します。
手動で復元ポイントを作成する
システムの保護が有効であれば、手動で復元ポイントを作成しておくと安心です。これにより、必要なときに復元ポイントを利用できます。
- 「システムのプロパティ」画面で「作成」ボタンをクリックします。
- 復元ポイントの説明を入力し、「作成」をクリックします。
- 処理が完了するまで待ちます。
システムファイルのエラーを修復する
システムファイルにエラーがある場合は、修復を行うことが必要です。これにより、復元ポイントが正常に機能するようになります。
- コマンドプロンプトを管理者権限で開きます。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
sfc /scannow - スキャンが完了するまで待ちます。エラーが見つかった場合は、自動的に修復されます。
古い復元ポイントを削除・整理する
古い復元ポイントが多く存在する場合、これを整理することで新たな復元ポイントを作成できるようになります。特に、不要な復元ポイントを削除することは、ディスクの空き容量を確保するためにも重要です。
- 「スタート」メニューから「ディスククリーンアップ」を検索して実行します。
- 「システムファイルのクリーンアップ」を選択し、さらに復元ポイントを選びます。
- 不要な復元ポイントにチェックを入れ、「OK」をクリックして削除します。
レジストリ設定を確認する
レジストリに問題がある場合、復元ポイントが正常に作成されないことがあります。以下の手順で、設定を確認し修正することができます。
- 「スタート」メニューから「regedit」と検索し、レジストリエディターを開きます。
- 以下のパスに移動します:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore - 「RPSessionInterval」の値が0になっている場合は、適切な値に修正します(通常は「300」など)。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ消失のリスクを最小限に抑え、確実にデータを取り出すためには、自己診断や修復を試みず、速やかに専門家に相談することが重要です。専門家は適切な診断ツールと経験を持っており、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。
特に重要なデータが含まれている場合は、データ復旧の専門家に相談することが最も安全で確実な方法です。データ復旧業者では、機器に発生している症状をもとにエンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因を特定することが可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。