Windows 10の初期化プロセスが進まない状況は、データ損失やシステムトラブルにつながる可能性があります。本記事では、初期化が進まない場合の強制終了方法とその後の対策について詳しく解説します。
目次
初期化が進まない原因
Windows 10の初期化が進まない主な原因を以下に挙げます。
システムファイルの破損
システムファイルが破損している場合、初期化プロセスが正常に完了しないことがあります。
ファイルが破損していると、正常に読み込めない場合があります。ファイル破損は、不意のシステムシャットダウンや誤った保存操作など、さまざまな原因で引き起こされます。
こうしたトラブルに直面すると、作業が中断され、大切なデータが失われる危険性があるため、適切な対処が必要ですが、データトラブルは予測できないタイミングで発生することが多く、不用意な操作はかえって状況を悪化させる可能性があります。そのため、問題が発生した際には、速やかに適切な対応を行うことが重要です。
ストレージの容量不足
初期化プロセスには一時的なファイル保存のための容量が必要です。容量不足が原因の場合、プロセスが停止することがあります。
ハードウェアの不具合
HDDやSSDの劣化や故障が原因で初期化が進まない場合があります。
物理的損傷の場合、復元は困難です。自力での復元が難しい場合は、データ復旧業者に相談することが最善の方法です。専門業者であれば、物理障害や深刻な論理障害に対しても対応できるため、重要なデータを安全に復元できる可能性が高まります。
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更新プログラムの不具合
Windows Updateの不具合が原因で初期化プロセスが停止することがあります。
強制終了の方法
初期化が進まない場合の最終手段として、以下の手順で強制終了を行います。
キーボードで強制終了する
キーボードショートカットを使用して安全に強制終了を試みます。
- 【Ctrl】+【Alt】+【Delete】キーを同時に押します。
- 画面右下の電源アイコンをクリックし、「シャットダウン」を選択します。
電源ボタンで強制終了する
物理的な電源ボタンを使用して強制終了を行います。
- パソコンのアクセスランプが点灯・点滅していないことを確認します。
- 電源ボタンを4〜10秒以上押し続けてシャットダウンします。
- 10秒以上待ってから再度電源を入れます。
強制終了後の対応
強制終了後は、以下の対応を行い、再度初期化プロセスを試すか別の解決方法を検討してください。
セーフモードでの起動
セーフモードで起動し、余計なプログラムを停止させた状態で初期化を再試行します。
- パソコンを再起動し、起動中に「F8」キーを押してセーフモードを選択します。
- セーフモードでログインし、初期化プロセスを再試行します。
システムファイルチェッカー(SFC)の実行
SFCツールを使用して、システムファイルの破損を修復します。
- 「コマンドプロンプト(管理者)」を開きます。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
sfc /scannow - 修復が完了したらパソコンを再起動します。
クリーンインストールを検討する
初期化が完了しない場合、Windowsのクリーンインストールを検討します。必要なデータは事前にバックアップを取ってください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。