Windows 10の更新プログラムが進まない問題は、多くのユーザーが直面するトラブルのひとつです。この問題を解決するための具体的な対処法を、順を追って説明します。
目次
更新プログラムが進まない主な原因
以下の原因が考えられます。それぞれの原因に応じた解決策を試してください。
ネットワーク接続の問題
不安定なインターネット接続が原因で、更新プログラムのダウンロードが進まない場合があります。
セキュリティソフトとの競合
一部のセキュリティソフトが更新プログラムをブロックしてしまう場合があります。
システムファイルの破損
システムファイルが破損している場合、更新プログラムの処理が正常に進まないことがあります。
ファイルが破損していると、正常に読み込めない場合があります。ファイル破損は、不意のシステムシャットダウンや誤った保存操作など、さまざまな原因で引き起こされます。
こうしたトラブルに直面すると、作業が中断され、大切なデータが失われる危険性があるため、適切な対処が必要ですが、データトラブルは予測できないタイミングで発生することが多く、不用意な操作はかえって状況を悪化させる可能性があります。そのため、問題が発生した際には、速やかに適切な対応を行うことが重要です。
Windows 10の更新プログラムが進まない場合の対処法
以下の方法を順番に試してみてください。
再起動
一時的なエラーが原因の場合、パソコンを再起動することで問題が解決することがあります。
- 「スタートメニュー」を開く。
- 「電源」アイコンをクリックし、「再起動」を選択。
Windows Updateトラブルシューターを実行する
Windowsに内蔵されているトラブルシューティングツールを使用して、問題を検出および修正します。
- 「設定」を開く。
- 「更新とセキュリティ」を選択。
- 「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティング」→「Windows Update」を選択し、実行。
一時ファイルを削除する
ディスククリーンアップツールを使用して不要な一時ファイルを削除します。
- 「スタートメニュー」から「ディスククリーンアップ」を検索し、開く。
- 削除したい項目を選択し、「OK」をクリック。
セーフモードでの起動
セーフモードでは、必要最低限のプログラムのみを実行するため、更新プログラムが進む可能性があります。
- パソコンを再起動し、「F8」キーを連打。
- 表示されるメニューから「セーフモード」を選択。
- セーフモードでログインし、更新プログラムを再試行。
システムの復元を試す
システムの復元ポイントを使用して、更新プログラム適用前の状態に戻します。
- 「コントロールパネル」を開く。
- 「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの保護」を選択。
- 「システムの復元」をクリックし、指示に従って進む。
手動で更新プログラムをインストールする
Microsoft Update Catalogから必要な更新プログラムを直接ダウンロードしてインストールします。
- 「Microsoft Update Catalog」にアクセス。
- 該当する更新プログラムを検索し、ダウンロード。
- ダウンロードしたファイルを実行し、インストール。
注意点
更新プログラムを強制終了すると、システムが不安定になったり、データ損失のリスクがあるため、最後の手段として使用してください。長時間経過しても進行が見られない場合のみ、慎重に検討しましょう。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
