目次
WindowsPEが起動しない原因
WindowsPEが起動しない原因は主に次の通りです。
起動メディアの問題
USBメモリやDVDなど、WindowsPEを起動するためのメディアが正しく作成されていない、または破損している場合、WindowsPEの起動ができません。
BIOS/UEFI設定の不適切
BIOS/UEFI設定が誤っていると、PCがWindowsPEメディアを認識せず、起動ができない原因となります。「セキュアブート」や「CSM(互換性サポートモジュール)」の設定が影響します。
ハードウェアの互換性
使用しているPCのハードウェアがWindowsPEと互換性がない場合、起動が失敗します。特に古いハードウェアで問題が発生することがあります。
起動順序の問題
BIOS/UEFIでの起動順序が適切でないと、WindowsPEメディアから起動することができません。特にUSBやDVDが最優先に設定されていないと問題が発生します。
ハードウェアドライバーの不足
WindowsPEイメージに必要なハードウェアドライバーが追加されていない場合、デバイスを認識できず起動しないことがあります。特にストレージやネットワーク関連のドライバーが重要です。
古いWindowsPEバージョンの使用
古いバージョンのWindowsPEを使用していると、新しいハードウェアと互換性がない可能性があり、最新バージョンの使用が推奨されます。
WindowsPEが起動しない場合の対処法
WindowsPEが起動しない場合には、以下の対処法を試してみてください。
起動メディアの再作成
起動メディアが原因で問題が発生している場合、新たに作成する必要があります。Windows ADKを使用し、正しい手順でWindowsPEのイメージを作成しましょう。
- Microsoftから最新のWindows ADKをダウンロードします。
- ADK内の「WindowsPE」を選択し、インストールします。
- インストール後、適切なUSBメモリまたはDVDにWindowsPEイメージを書き込みます。
BIOS/UEFI設定の確認と調整
BIOS/UEFI設定の確認や調整が必要な場合があります。特にセキュアブートとCSMの設定を見直しましょう。
- PCを再起動し、BIOS/UEFIに入ります(通常、F2やDeleteキーを押してアクセスします)。
- 「セキュアブート」を無効に設定します。
- 「CSM(Compatibility Support Module)」を有効に設定します。
- 変更を保存してPCを再起動します。
起動順序の変更
起動順序が原因である場合、BIOS/UEFIでの設定を変更します。USBやDVDメディアを最優先に設定しましょう。
- BIOS/UEFIに入り、「Boot Order(起動順序)」を選択します。
- WindowsPEの起動メディア(USBメモリやDVD)を最優先に設定します。
- 設定を保存し、PCを再起動します。
ハードウェアドライバーの追加
WindowsPEに必要なハードウェアドライバーを追加することで、起動に必要なデバイスを認識させることができます。
- 必要なドライバーを信頼できるソースからダウンロードします。
- Windows ADKを使用してWindowsPEイメージにドライバーを組み込みます。
- USBメモリまたはDVDに新しいWindowsPEイメージを作成し、起動を試みます。
UEFI対応のWindowsPE作成
UEFI BIOSに対応したWindowsPEイメージを作成することで、最新のPCでも起動可能となります。
- Windows ADKを使用して、UEFI対応のWindowsPEイメージを作成します。
- USBメモリにWindowsPEイメージを書き込みます。
- UEFI BIOSを搭載したPCで起動できるか確認します。
別のUSBポートを試す
使用するUSBポートによっても起動結果が変わることがあるため、異なるポートで試してみましょう。
- 現在のUSBポートからUSBメモリを抜き、別のポートに挿し直します。
- PCを再起動し、WindowsPEが起動するか確認します。
ハードウェア故障やシステムエラーでデータ消失が予想される場合、自力での対応は難しいため、専門のデータ復旧業者に相談することを強くおすすめします。
データが必要な場合、データ復旧の専門業者に相談する
紹介したツールを使用しても修復できない、もしくは深刻な物理的な故障が発生した場合、自己解決を試みると、状況を悪化させるリスクがあるため、データ復旧業者に相談することを強く推奨します。
ただし技術力のない業者に依頼するリスクは高く、物理的にメモリチップを傷つけてしまう可能性もあります。業者選びは料金の安さではなく、技術力と実績を基準にするべきです。
信頼できる業者を選ぶためには、以下の点を重視しましょう。
- 豊富な実績を持ち、さまざまなトラブルに対応可能
- 論理障害と物理障害の両方に対応できる
- 最新の解析ツールと設備を使いこなしている
- 厳重なセキュリティ体制を整えている
当社は、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しておりますので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。