WindowsのSSDは高速で耐久性に優れていますが、長期間使用すると寿命が気になるものです。突然のトラブルを防ぐためにも、定期的にSSDの健康状態をチェックすることが重要です。
本記事では、WindowsでSSDの寿命を確認する方法を詳しく解説します。標準機能の「ディスク管理」や「S.M.A.R.T.情報」の活用法に加え、「CrystalDiskInfo」などのおすすめツールも紹介。SSDの寿命を正しく把握し、安心して長く使うためのポイントを解説します。
目次
SSDの寿命はどれくらい?長持ちさせるための重要ポイント
SSDの寿命は、使用環境やデータの書き込み量によって大きく変わります。一般的なSSDの耐久年数は以下の通りです。
- 標準的なSSD(SATA、M.2、PCIe):3〜5年
- 高性能NVMe SSD:約10年
SSDの寿命を延ばすためには、どのような要素が影響するのかを理解することが大切です。
書き込み可能な総データ量(TBW)
TBW(Total Bytes Written)は、SSDが書き込み可能なデータ総量を表します。これが上限に達すると、SSDの寿命は尽きる可能性が高くなります。
- 300TBW:300テラバイトのデータを書き込むと寿命に到達
- 600TBW:600テラバイトまで書き込み可能
- 1200TBW:1.2ペタバイト(1,200TB)まで書き込み可能
通常の使用では、TBWに達する前に他の要因でSSDの寿命を迎えることがほとんどです。
1日あたりの書き込み可能容量(DWPD)
DWPD(Drive Writes Per Day)は、SSDが保証期間内に1日どれだけ書き込めるかを示します。値が高いほど耐久性が高いSSDといえます。
- 1.0 DWPD(5年保証):SSD全容量相当を毎日書き込んでも5年間持つ
- 0.5 DWPD(5年保証):SSDの半分の容量を書き込む場合、5年間持つ
- 3.0 DWPD(3年保証):SSD全容量を1日3回書き込んでも3年間持つ
特にデータセンターやサーバー用途では、DWPDの高いSSDが選ばれることが多いです。
書き換え可能回数(P/Eサイクル)
P/E(Program/Erase)サイクルは、NANDフラッシュメモリが書き込み・消去できる回数を示します。SSDの種類によって異なり、耐久性に大きく影響します。
- SLC(シングルレベルセル):約100,000回(耐久性最高・価格高)
- MLC(マルチレベルセル):約10,000回(高性能SSD向け)
- TLC(トリプルレベルセル):約3,000回(一般的な消費者向けSSD)
- QLC(クアッドレベルセル):約1,000回(コスト重視・大容量向け)
耐久性が求められる用途ではP/Eサイクルの多いSSD(SLCやMLC)が適していますが、通常の使用ではTLCやQLCでも十分な性能を発揮します。
SSDが故障するとデータはどうなる?自己対応のリスク

SSDはHDDと異なり、物理的な劣化が表面化しにくいため、突然アクセス不能になるケースが少なくありません。特に、以下のような状況が発生すると、データ消失のリスクが高まります。
- SSDが認識されない(BIOSやWindowsのディスク管理に表示されない)
- Windowsが起動しない(ブルースクリーンやフリーズが頻発する)
- ファイルが突然消える(フォルダは見えるが、中身が空になっている)
このような症状が現れた場合、自己流の対処は危険です。
特に以下の行為は、データ復旧の可能性を大幅に下げてしまうため注意が必要です。
- ❌ SSDを何度も抜き差しする
→ データチップに負荷をかけ、さらなる破損を引き起こす可能性 - ❌ フリーの復旧ソフトを試す
→ SSDの制御チップが誤作動を起こし、データが完全に上書きされるリスク - ❌ 初期化(フォーマット)を試みる
→ SSDの内部構造はHDDと異なり、一度フォーマットするとデータの復旧が困難に
データを守るために、早めの診断が重要です。初期診断・見積もり無料、24時間365日受付。お気軽にご相談ください。物理・論理・メモリ障害ごとに専門エンジニアが最適な復旧方法を提案いたします。
データトラブルを防ぐためには「初期診断」が重要

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SSDのトラブルは突然発生します。当社は24時間365日体制でご相談を受け付けており、深夜や休日でも迅速に対応可能です。
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初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
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Windowsでのディスク寿命確認方法
Windowsでは、SSDやHDDの寿命を確認する方法がいくつかあります。以下の方法を活用し、定期的にチェックすることで、データ損失のリスクを軽減できます。
CrystalDiskInfoを使用する
CrystalDiskInfoは、ディスクの健康状態を簡単に確認できる無料ツールです。
- CrystalDiskInfoを公式サイトからダウンロードし、インストールする。
- ソフトウェアを起動する。
- SSDの健康状態、総書き込み量、電源投入時間などの情報を確認する。
CrystalDiskInfoを使用することで、ディスクの劣化状況を直感的に把握できます。例えば、次のような情報が確認できます。
- 健康状態:「正常」「注意」「異常」などのステータス表示により、ディスクの状態を一目で判断可能。
- 使用時間:累積の電源投入時間が表示され、長期間使用しているディスクの交換時期の目安になる。
- 総書き込み量(TBW):SSDの場合、どれだけのデータが書き込まれたかを確認でき、メーカーの耐久性指標と比較できる。
- 温度情報:ディスクの温度をリアルタイムで監視し、過熱による故障リスクを把握できる。
これらの情報を活用することで、ディスクの寿命を予測し、適切なタイミングでバックアップや交換を行う判断ができます。
Windowsの組み込みツールを使用する
Windowsには、簡単にディスクの状態を確認できる組み込みコマンドがあります。
- スタートメニューから「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを開く。
- 「WMIC」と入力してEnterキーを押す。
- 「diskdrive get status」と入力し、Enterキーを押す。
結果が「OK」の場合はSSDが正常に動作しています。ただし、「OK」と表示されていても、すでに異常が発生している可能性はあります。S.M.A.R.T.(自己診断機能)は一定の基準で異常を検知しますが、すべての故障を予測できるわけではありません。
例えば、突然の動作不良や読み書き速度の低下、フリーズが頻発する場合は、SSDの寿命が近づいている可能性があります。特に「Pred Fail」と表示される場合は、故障の可能性があるため、必要に応じて専門業者への相談を検討することが重要です。
メーカー提供のツールを使用する
SSDメーカーが提供する専用ツールを使用すると、より詳細な情報を確認できます。
- SSDメーカーの公式サイトから専用ツールをダウンロードする。
- ツールをインストールし、起動する。
- SSDの健康状態や寿命予測を確認する。
主なメーカー提供ツールには、以下のものがあります。
- Samsung Magician(Samsung製SSD向け)
- Western Digital Dashboard(Western Digital製SSD向け)
- Intel SSD Toolbox(Intel製SSD向け)
メーカー提供のツールは、最適化機能やファームウェア更新機能も備えており、SSDのメンテナンスにも役立ちます。
これらの方法を活用し、定期的にSSDの状態をチェックすることで、突然の故障によるデータ損失を防ぎましょう。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。