Windows Updateがダウンロード中に進まない状況は、作業に支障をきたすだけでなく、システムの安全性にも影響を及ぼします。本記事では、この問題の原因と具体的な対処法を解説します。
目次
Windows Updateのダウンロードが進まない原因
以下の主な原因が考えられます。それぞれの問題に応じた対処法を確認してください。
ネットワーク接続の問題
インターネット接続が不安定な場合、更新データのダウンロードが失敗または停止することがあります。
Windowsの一時ファイルやキャッシュの破損
更新プログラムに関連する一時ファイルが破損している場合、ダウンロードが進まなくなることがあります。
ファイルが破損していると、正常に読み込めない場合があります。ファイル破損は、不意のシステムシャットダウンや誤った保存操作など、さまざまな原因で引き起こされます。
こうしたトラブルに直面すると、作業が中断され、大切なデータが失われる危険性があるため、適切な対処が必要ですが、データトラブルは予測できないタイミングで発生することが多く、不用意な操作はかえって状況を悪化させる可能性があります。そのため、問題が発生した際には、速やかに適切な対応を行うことが重要です。
ディスク容量の不足
Cドライブの空き容量が不足していると、更新データをダウンロードするスペースが確保できません。
ドライバーの問題
特にネットワークドライバーの古いバージョンや互換性の問題が原因で、更新の進行が妨げられることがあります。
Microsoftサーバー側の制限
一時的なサーバーの負荷やメンテナンスが原因でダウンロード速度が遅くなる場合があります。
Windows Updateのダウンロードが進まない場合の対処法
以下の方法を試して、問題を解決しましょう。
ネットワークトラブルシューターを実行する
ネットワークに問題がある場合、トラブルシューティングツールで簡単に検出・修正が可能です。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「ステータス」を開く。
- 「ネットワークトラブルシューター」を選択して実行する。
Windows Updateトラブルシューターを使用する
Windows Update専用のトラブルシューターを使用して問題を解決できます。
- 「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」を開く。
- 「その他のトラブルシューティング」を選択。
- 「Windows Update」を選択してツールを実行する。
ディスク容量を確保する
更新に必要なスペースを確保するため、ディスクのクリーンアップや不要ファイルの削除を行います。
- 「ディスククリーンアップ」を開く。
- 削除する項目を選択し、「OK」をクリックする。
- 大容量ファイルがある場合は外付けストレージに移動する。
Windows Updateのキャッシュをクリアする
キャッシュの破損が原因の場合、関連フォルダをリネームして再生成させる方法があります。
- 「コマンドプロンプト(管理者)」を開く。
- 以下のコマンドを順番に入力し、Enterキーを押す。
net stop wuauserv
net stop bits
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
net start wuauserv
net start bits
ドライバーを更新する
特にネットワークドライバーが古い場合、更新を行うことで改善する場合があります。
- 「デバイスマネージャー」を開く。
- 「ネットワークアダプター」を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択。
- 最新のドライバーをインストールする。
システムファイルをチェックする
SFCやDISMツールを使用して、システムファイルの破損を修復します。
- 「コマンドプロンプト(管理者)」を開く。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す。
sfc /scannow - 修復完了後にパソコンを再起動する。
注意: 更新を強制終了すると、システムの安定性に悪影響を与える可能性があります。進行が長時間停止している場合のみ、慎重に対処してください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。