Windows 10の更新中に「0x8024a105」というエラーコードが表示され、アップデートが進まなくなったことはありませんか？突然のエラーに戸惑い、どう対応すればよいか分からず困っている方も多いでしょう。この記事では、0x8024a105エラーの原因を丁寧に分類・解説し、それぞれに対する具体的な対処方法をわかりやすく紹介します。
目次
「0x8024a105」エラーの主な症状
エラーコード「0x8024a105」は、Windows 10でのアップデート中に以下のような症状として現れます。これらの現象が確認された場合は、更新プロセスに支障が生じている可能性があります。
- 「更新プログラムのインストール中に問題が発生しました」という表示が出る
- Windows Updateが途中で止まり、先に進まない
- 再試行を繰り返してもアップデートに失敗する
- 特定の更新プログラムが何度も失敗する
- PCの動作が不安定になり、再起動が頻発する
これらの症状を放置すると、セキュリティパッチが適用されずPCが脆弱な状態になったり、将来的な機能更新が困難になることがあります。
また、原因が深刻なシステム障害に発展している場合、自力での対処が難しいこともあるため、専門業者への相談も視野に入れることが重要です。
では、なぜこのようなエラーが発生するのでしょうか。次に、考えられる原因について詳しく見ていきましょう。
「0x8024a105」エラーの原因
Windows Update中に表示される「0x8024a105」エラーは、インターネット接続やシステムファイルの異常、更新サービスの停止など、複数の原因によって引き起こされる可能性があります。状況を見極めずに自己流で対処を試みると、さらに状態を悪化させる危険もあります。
以下に、代表的な原因を整理して紹介します。ひとつひとつ確認しながら、原因を特定していきましょう。
インターネット接続の不安定さ
アップデートを正常に行うには、安定したインターネット接続が必須です。Wi-Fiの電波が弱かったり、ルーターの一時的な不調によって、必要な更新ファイルの取得に失敗することがあります。
Windows Updateサービスの不具合
「Windows Update」やそれに関連するバックグラウンドインテリジェント転送サービス（BITS）が停止していたり、正常に動作していないと、更新プロセス全体が中断されることがあります。
システムファイルの破損やセキュリティソフトの干渉
システムファイルの一部が破損している場合や、セキュリティソフトが更新処理をブロックしている場合にもエラーが発生します。また、マルウェア感染によって重要なコンポーネントが損傷している可能性もあります。
これらの原因を放置してしまうと、Windowsの更新機能が長期にわたって停止し、脆弱性のある状態が続くことになります。特にセキュリティアップデートを受けられない状態が続くと、サイバー攻撃の標的になりやすくなります。次に、各原因に対する具体的な対処法を解説します。
「0x8024a105」エラーの対処法
このエラーに直面した場合、下記の対処法を順番に試すことで多くの場合は解決に至ります。必要な手順を丁寧に解説していきます。
PCの再起動
まず最初に試したいのが、シンプルな「再起動」です。システムの一時的な不具合が原因であれば、PCを再起動するだけで問題が解消されるケースもあります。
- すべての作業を保存し、アプリケーションを終了する
- 「スタート」→「電源」→「再起動」をクリック
- 再起動後にWindows Updateを再試行する
インターネット接続の確認
ネットワーク接続が不安定な場合は、アップデートが中断されることがあります。無線から有線に切り替えるか、ルーターの再起動を試してみましょう。
- ルーターとモデムの電源を一度切って30秒後に再投入
- Wi-Fiから有線LANへ切り替えて再試行
- 他の端末でインターネット接続が可能か確認する
Windows Updateサービスの確認
Windows Updateサービスが停止しているとアップデートに失敗します。サービス状態を確認し、必要であれば手動で開始してください。
- 「Win＋R」で「services.msc」と入力しEnter
- 「Windows Update」および「Background Intelligent Transfer Service」を右クリックし「開始」を選択
- 設定後、Windows Updateを再試行
トラブルシューティングツールの実行
Windows標準のトラブルシューティングツールは、更新に関する一般的な問題を自動的に修正してくれます。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」へ進む
- 「追加のトラブルシューティング ツール」から「Windows Update」を選択
- 画面の指示に従って修復を実行
SoftwareDistributionフォルダのリセット
更新プログラムの一時キャッシュが破損していると、更新に失敗することがあります。該当フォルダをリセットすることで解消されることがあります。
- 「cmd」と入力し、右クリックから「管理者として実行」
- 以下のコマンドを入力してEnter（サービスの停止）
net stop bits net stop wuauserv
- 「C:\Windows\SoftwareDistribution」フォルダを開き、中身をすべて削除
- 以下のコマンドでサービスを再起動
net start bits net start wuauserv
- PCを再起動し、アップデートを再試行
DISM/SFCツールによる修復
Windowsのシステムファイルに問題がある場合は、DISMとSFCツールで修復を試みましょう。コマンド入力だけで実行可能です。
- 「cmd」を管理者として実行
- 以下のコマンドを入力し、それぞれEnter
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth sfc /scannow
- 完了後にPCを再起動
セキュリティソフトの一時無効化
ウイルス対策ソフトやファイアウォールがWindows Updateの通信を遮っている場合は、一時的に無効化してアップデートを試みてください。
- セキュリティソフトの設定画面を開く
- リアルタイム保護やファイアウォールを一時的に無効にする
- Windows Updateを試したあと、必ず元に戻す
Media Creation Toolによるアップデート
上記のすべての対処法で解決しない場合、Microsoftが提供している「Media Creation Tool」を使って、手動でアップデートを行う方法もあります。
- Microsoftの公式サイトからMedia Creation Toolをダウンロード
- ツールを起動し、「このPCを今すぐアップグレードする」を選択
- 指示に従ってアップデートを完了させる
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
