Windows XPのリカバリディスクが手元にない場合でも、いくつかの方法でシステムを復元できます。この記事では、リカバリパーティションの利用やシステムの復元など、ディスクなしでリカバリを行う具体的な手順を紹介します。
目次
ディスクなしでWindows XPをリカバリする方法
ディスクなしでWindows XPをリカバリする方法は次の通りです。
システムの復元を使用する
Windows XPには、過去の状態にシステムを戻す「システムの復元」機能が搭載されています。OSの動作に問題がある場合、以前の正常な状態に戻すことでトラブルを解決できる可能性があります。
- PCをセーフモードで起動する。
- 「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」→「システムの復元」を開く。
- 「コンピュータを以前の状態に復元する」を選択。
- 希望する復元ポイントの日付を選び、「次へ」をクリック。
- 復元が完了したらPCを再起動し、正常に動作するか確認。
リカバリパーティションを使用する
一部のメーカー製PCには、Windows XPの再インストール用の「リカバリパーティション」がHDD内に格納されています。この機能を利用すれば、PCを工場出荷時の状態に戻すことが可能です。
- PCを再起動する。
- 起動時に「F10」または「F12」(メーカーによって異なる)を連打して、ブートメニューを表示。
- リカバリパーティションを選択し、画面の指示に従って復元を実行。
- 復元完了後、PCを再起動し、Windows XPが正常に動作するか確認。
※リカバリパーティションが削除されている場合、この方法は利用できません。
Linuxを使用した修復
Windows XPが正常に起動しない場合、Linuxを利用してシステムファイルを修復する方法もあります。LinuxのライブUSBを作成し、破損したファイルを修復することで、Windows XPを起動できるようになる可能性があります。
- 別のPCでLinuxのISOファイルをダウンロードし、USBメモリに書き込む。
- LinuxのライブUSBを作成し、Windows XPが起動しないPCに挿入。
- PCをUSBブートで起動し、Linuxを使用してWindows XPのシステムファイルにアクセス。
- 破損したシステムファイルをバックアップのファイルで置き換える。
- 修復後、USBを抜いてPCを再起動し、Windows XPが正常に動作するか確認。
リカバリディスクを購入する
PCメーカーによっては、リカバリディスクを販売している場合があります。手元にリカバリディスクがない場合、メーカーサポートに問い合わせて購入できるか確認してみましょう。
- PCのメーカー名と型番を確認する。
- メーカーの公式サイトまたはサポートセンターに問い合わせる。
- リカバリディスクの販売状況を確認し、購入手続きを行う。
- リカバリディスクが届いたら、ディスクをセットし、画面の指示に従ってリカバリを実行。
Windows XPのサポート終了と今後の対策
Windows XPはすでにMicrosoftのサポートが終了しており、最新のセキュリティ更新プログラムが提供されていません。引き続きWindows XPを使用する場合は、以下の対策を検討することをおすすめします。
- 重要なデータをバックアップ:外付けHDDやクラウドストレージに定期的に保存。
- インターネット接続を制限:ウイルス感染や不正アクセスのリスクを減らす。
- 代替OSの検討:Windows 10やLinuxなど、サポートのあるOSに移行。
Windows XPのリカバリディスクがなくても、システムの復元やリカバリパーティションを利用することで復旧できる可能性があります。また、Linuxを使った修復や、メーカーからリカバリディスクを購入する方法も検討できます。
しかし、Windows XPはすでにサポートが終了しており、セキュリティ面でのリスクが高いため、可能であれば最新のWindowsに移行することをおすすめします。
誤った操作をすると大切なデータが完全に失われるリスク

Windows XPのリカバリを行う際、 誤った操作をすると大切なデータが完全に失われるリスク があります。特に、リカバリパーティションを利用する方法では、 PCを工場出荷時の状態に戻すため、保存されていたファイルがすべて消去される 可能性が高いです。
また、システムの復元や手動での修復作業中に、不完全な復元が行われると、 データが破損し、復旧が困難になることも あります。さらに、HDDの劣化や物理的な故障が原因でリカバリできないケースも考えられます。
「大切なデータが消えてしまった…」「復旧を試みたけどデータにアクセスできない…」そんな事態を避けるためには、 自己流の復旧を試みる前に、専門業者に相談することが最も安全な選択肢 となります。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
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初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
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よくある質問
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弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。