Windowsの更新プログラムをインストールしようとした際に「0x800f0905」エラーが発生し、アップデートが完了できないことがあります。
このエラーが発生している場合、原因に沿った対処法が必要であり、誤った操作を行うとデータの消失や他の障害が発生するなど、症状の悪化に繋がる恐れがあります。
この記事では、0x800f0905エラーの原因とその具体的な対処法について詳しく解説します。
目次
0x800f0905エラーが発生する原因
このエラーが発生する主な原因として、以下のような要因が考えられます。
システムファイルの破損または欠落
Windowsの重要なシステムファイルが破損または欠落していると、更新プログラムの適用に失敗することがあります。
システムファイルが破損する原因として、不適切なシャットダウンやウイルス攻撃、その他のエラーが発生していることが挙げられます。
Windows Updateコンポーネントの問題
コンポーネントとは「部品」のような物で、Windowsで使えるプログラムの部品を管理する機能を指します。
Windows Updateの部品であるコンポーネントに問題があると、正常にアップデートが適用されないことがあります。
不完全な更新
前回のアップデートが正常に完了しなかった場合、エラーが発生することがあります。
ディスク容量の不足
Windowsのアップデートを適用するためには、十分なディスク容量が必要です。空き容量が不足していると、更新が正常に完了しません。
0x800f0905エラーの対処法
このエラーを解決するために、以下の対処法を試してみましょう。
ディスク容量の確認
システムドライブに十分な空き容量がないと、更新プログラムのインストールが失敗する可能性があります。空き容量を確保してからアップデートを実行してみてください。
ウイルス対策ソフトをアンインストールする
ウイルス対策ソフトがWindows Updateを干渉している可能性があります。ウイルス対策ソフトを一度、アンインストールすることで、エラーを解消できることがあります。
Windows Updateトラブルシューティングツールの実行
Windowsには、更新に関する問題を自動で検出し、修正する「Windows Updateトラブルシューティングツール」が用意されています。
- 「設定」を開き、「システム」>「トラブルシューティング」を選択する。
- 「その他のトラブルシューティング」をクリックする。
- 「Windows Update」の横にある「実行」をクリックする。
システムファイルの修復
システムファイルが破損している場合は、修復することで問題が解決する可能性があります。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「Windowsターミナル（管理者）」を選択する。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す。
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 完了後、PCを再起動する。
Windows Updateサービスの再起動
Windows Updateサービスを再起動することで、エラーを解消できる場合があります。
- 「Windowsターミナル（管理者）」を開く。
- 以下のコマンドを順番に入力し、Enterキーを押す。
net stop bits
net stop wuauserv
net start bits
net start wuauserv
- PCを再起動する。
Windows をクリーンブートする
クリーンブートを行うことで、バックグランドで動作するサービスやプロセスを完全に無効化することができるため、何らかのプログラムがアップデートを干渉している場合に有効です。
- 管理者としてコンピューターにサインインし、検索の部分から「msconfig」 と入力し、結果の一覧から「システム構成」を選択する。
- 「システム構成」の「サービス」タブで「すべての Microsoft サービスを非表示にする」 を選択し「すべて無効にする」を選択→「適用」を選択する。
- 「システム構成」の「スタートアップ」タブで「タスク マネージャーを開く」を選択する。
- タスク マネージャーの「スタートアップ アプリ」タブで、有効になっている「スタートアップ項目」ごとに項目を選択し「無効」を選択する。
- タスクマネージャーを閉じ、システム構成の「スタートアップ」タブで「OK」を選択する。
- 再起動し、クリーンブート環境になったら、アプリケーションのインストール、アンインストールのトラブルシューティング手順を試すことで、問題のトラブルシューティングを試みることができるようになります。
- 問題のトラブルシューティングが完了し、コンピューターを通常の起動に戻す場合は、「ブートのトラブルシューティング後にコンピューターを正常に起動するようにコンピューターをリセットする」セクションクリーン手順に従う。
専門業者に相談する
以上の方法を試してもエラーが解消しない場合、深刻な問題が発生している可能性があるため個人での復旧はほとんど不可能です。
自力で復旧しようと作業しているうちに、データの上書きが発生したり、新たなエラーの発生など、症状が悪化する恐れがあります。
重要なデータが消失するリスクを避けるために、専門のデータ復旧業者へ相談することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
