Windows Updateは、バグの修正やセキュリティ上の脆弱性を対策するために、定期的に更新を行うことが重要です。しかし、何度も更新に失敗する場合、更新プログラムをインストールするための十分な空き容量がないか、システムが破損している恐れがあります。
このページではWindows 10/11のWindows Updateに失敗する原因と解決方法を解説します。適切に対処してWindows Updateを完了させましょう。
目次
Windows Update失敗時におけるエラーコードの種類

Windows Updateで失敗時に表示される主なエラーコードには以下のものがあります。
0x8007064 | 更新プログラムのインストールに失敗した可能性あり |
0x80073712 | Windows Updateに必要なファイルが破損または不足している可能性あり |
0xC1900208 0x4000C |
PCにインストールされている互換性のないソフトウェアが原因で更新を完了できない可能性あり |
0xC1900107 | 前回にインストール試行したクリーンアップ操作が保留中 |
0x80004005 0x8024402F 0x80070002 0x80070003 0x8024200B 0x80070422 0x80070020 |
一般的なWindows Updateのエラーコード |
0x80243FFF | Windows Updateのダウンロードやインストールプロセス中に発生し、更新が完了しない可能性あり |
0x8024A000 | 自動更新サービスが着信要求を処理できなかった可能性あり |
Windows Updateで失敗を繰り返す主な原因
Windows Updateが失敗する主な原因は以下の通りです。
- ディスク容量不足
- インターネット接続の問題
- 管理者権限の不足
- サードパーティ製セキュリティソフトの干渉
- システムファイルの破損
- ハードウェアの故障
ディスク容量不足
アップデートには十分な空き容量が必要です。不要なファイルを削除して容量を確保しましょう。
インターネット接続の問題
接続が不安定だと更新ファイルが破損することがあります。この場合、更新履歴をクリアして再ダウンロードしてください。
管理者権限の不足
管理者権限のないアカウントではアップデートが実行できません。「設定」→「アカウント」で権限を確認しましょう。
サードパーティ製セキュリティソフトの干渉
セキュリティソフトが更新をブロックすることがあります。一時的に無効化して再試行してください。
システムファイルの破損
システムファイルの破損はsfc /scannowコマンドで修復可能です。それでも解決しない場合、他の対処法を検討してください。
ハードウェアの故障
ストレージの物理的損傷や強制終了が原因で起動不能になる場合があります。このような状況では、データ復旧の専門業者に相談するのが安全です。
これらの原因を確認し、適切な対策を講じてください。重要なデータを守るためにも、バックアップや専門業者への相談を検討しましょう。
重要なデータがある場合、自己修復は避けるべき理由

エラーコードが表示された際、自己修復を試みるのは危険です。誤った操作やリスクの高い対応によって、次のような深刻な問題が発生する可能性があります:
- HDD内部のさらなる損傷
- システムファイルの上書きによるデータ消失
- 不適切な操作による障害の悪化
一度データが失われると復旧が難しいため、自己判断を避け、早めに専門業者へ相談することが最善です。
データトラブルの際、初期診断は問題を正確に把握し、最適な対応策を見つけるための重要なステップです。以下の理由から、初期診断が大事とされています。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
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Windows Updateに失敗した時の対処法
Windows Updateに失敗した時の対処法は次の通りです。
ストレージ・システム関連の対処法
ストレージ・システム関連の対処法は次の通りです。
ディスクの空き容量を確保する
ディスクの空き容量が不足していると、Windows Updateが正常に実行されないことがあります。不要なファイルを削除したり、ディスククリーンアップツールを使用することで、ディスクの空き容量を確保することができます。
- 不要なファイルを削除する。
- ディスククリーンアップを実行する。
- 削除したファイルの確認と再起動を行う。
システムファイルのチェックと修復
システムファイルが破損していると、Windows Updateが失敗することがあります。システムファイルチェッカー(sfc /scannowコマンド)を使用して、破損したファイルを修復しましょう。
- コマンドプロンプトを管理者権限で開く。
- sfc /scannowコマンドを入力して実行する。
- スキャンと修復が完了するまで待つ。
Windows Updateトラブルシューティングを実行する
Windowsには、Updateの問題を自動的に検出し修正するためのトラブルシューティングツールが含まれています。このツールを使って問題を解決しましょう。
- [スタート]ボタンをクリックします。
- [設定]を選択します。
- [システム]をクリックします。
- 左側のメニューから[トラブルシューティング]を選択します。
- [その他のトラブルシューティングツール]をクリックします。
- [Windows Update]セクションから[実行]ボタンをクリックします。
- トラブルシューティングツールが起動し、問題を自動的に検出して修正を試みます。
- トラブルシューティング終了後、デバイスを再起動します。
- 再起動後、[設定] > [Windows Update] > [更新プログラムの確認]の順に選択して、利用可能な更新プログラムをインストールします。
この手順でWindows Updateの問題が解決されない場合は、トラブルシューティングツールを再度実行するか、他の対処法を試してみることをおすすめします。
インターネット接続を確認・改善
ネット接続が不安定だと、更新ファイルのダウンロードが失敗することがあります。Wi-Fi信号強度を確認し、有線接続に切り替えるなどして、安定した接続を確保しましょう。
- Wi-Fi信号強度を確認する。
- 有線接続に切り替える。
- ルーターを再起動する。
セキュリティ設定関連の対処法
セキュリティ設定関連の対処法は次の通りです。
セキュリティソフトを一時的に無効にする
サードパーティ製のセキュリティソフトがWindows Updateをブロックすることがあります。更新を実行する前に、一時的にセキュリティソフトを無効にしましょう。
- セキュリティソフトの設定を開く。
- 一時的に無効にするオプションを選択する。
- 更新が完了したら、セキュリティソフトを再度有効にする。
管理者権限のあるアカウントでログインする
Windows 10で使用するユーザーアカウントには、「管理者」と「標準ユーザー」の2種類があり、Windows Updateを実行するには、管理者権限が必要です。管理者権限のあるアカウントでログインしてから、アップデートを試みましょう。
- 設定を開く:スタートボタンをクリックし、[設定]を選択します。
- アカウントを選択:[アカウント]をクリックします。
- ユーザー情報を確認する:自分のアカウント情報が表示され、アカウント名の下に「管理者」と表示されていれば、管理者権限を持つアカウントであることが確認できます。
ハードウェア関連の対処法
ハードウェア関連の対処法は主に次の通りです。
接続機器を取り外す
外付けドライブやUSBメモリ、SDカードなどの接続機器が干渉している場合、Windows Updateが失敗することがあります。これらの機器を一時的に取り外しましょう。
- 外付けドライブやUSBメモリを取り外す。
- SDカードなどのその他の接続機器も取り外す。
- 再起動して、再度更新を試みる。
パソコンを再起動する
単純な再起動でも、Windows Updateの問題が解決することがあります。再起動は、システムの一時的な問題を解消するのに役立ちます。
- スタートメニューから「再起動」を選択する。
- パソコンが完全に再起動するまで待つ。
- 再起動後、再度Windows Updateを試みる。
アップデートを再度実行する
アップデートを再度実行する方法は主に次の通りです。
Windows Updateをはじめからやり直す
場合によっては、更新プログラムをアンインストールしてから再度アップデートを試みることで、問題を解決できます。これにより、更新ファイルの不整合を解消できます。
- 設定を開く。
- 更新とセキュリティを選択し、更新履歴を表示する。
- 問題のある更新プログラムをアンインストールする。
- 再度Windows Updateを実行する。
セーフモードでアップデートを試す
セーフモードでアップデートを試してみましょう。セーフモードでは基本的な機能のみで実行されるため、問題を回避してアップデートを行える場合があります。
- スタートメニューから「設定」を開く。
- 更新とセキュリティを選択し、回復をクリックする。
- 「今すぐ再起動」を選択し、セーフモードで起動する。
- セーフモードでWindows Updateを実行する。
手動で更新プログラムをダウンロード・インストールする
自動更新が失敗する場合、手動で更新プログラムをダウンロードしてインストールすることができます。これにより、特定の更新プログラムのみを選択してインストールも可能です。
- Microsoft公式サイトから必要な更新プログラムをダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを実行し、インストールを開始する。
- インストールが完了したら、パソコンを再起動する。
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。