ZIPファイルの紛失や破損に対処するためには、ファイル復元ソフトやCMD、専門のZIPソフトを活用することが有効です。

まずは誤って削除した場合や軽度の破損には復元ソフトを試し、ディスクエラーが疑われる場合にはCMDを使用、深刻な破損には専門のZIPソフトを使って修復しましょう。

この記事ではZIPファイルの紛失や破損時の対処法を解説しています。

ZIPファイルとは

ZIPファイルは、データを圧縮してアーカイブするためのファイル形式です。複数のファイルを1つにまとめて圧縮することで、ファイルサイズを小さくすることができます。圧縮後には拡張子「.zip」が付きます。

ZIPファイルが紛失・破損する原因

ZIPファイルが紛失する原因は様々考えられますが、主なものは以下の通りです。

人為的なミス

ファイル整理や掃除などの際に、誤ってZIPファイルを削除してしまうことがあります。また、ファイルを別の場所に移動したり、名前を変更したりする際に誤った操作をすると、ZIPファイルが失われる可能性があります。

ソフトウェアのトラブル

ソフトウェア面ではZIPを操作しているソフトウェアが不具合を起こしたり、クラッシュしたりすると、ZIPファイルが破損する可能性があります。また、不安定な通電や接続、突然の停電もファイルの損失を引き起こすことがあります。特に、ZIPファイルを圧縮・解凍する途中でソフトウェアが異常終了すると、ファイルが破損することがあります。

ハードウェアのトラブル

ハードウェアのトラブルもZIPファイルの紛失につながる大きな要因です。ハードディスクやSSDなどのストレージデバイスが故障したり、ファイルシステムがエラーを起こしたりすると、ZIPファイルを含むファイルが失われる可能性があります。特に古いストレージデバイスでは、経年劣化による物理的な故障が発生しやすいです。

ZIPファイルを修復する方法

ZIPファイルを修復する方法は次の通りです。

WinZipの修復機能を使用する

WinZipの修復機能は、破損したZIPファイルを修復するための機能です。ZIPファイルは、圧縮された複数のファイルを一つのファイルにまとめたアーカイブ形式のファイルです。しかし、何らかの原因でZIPファイルが破損してしまうことがあります。

WinZipの修復機能は、このような破損したZIPファイルを修復し、元の状態に戻すことを目的としています。具体的には、以下の役割を果たします。

• ZIPファイルの破損箇所を検出する: 修復機能は、ZIPファイルの構造を分析し、破損箇所を検出します。
• 破損箇所を修復する: 検出された破損箇所を修復し、ZIPファイルの構造を修復します。
• 修復結果を検証する: 修復後、ZIPファイルが正しく解凍できることを検証します。

WinZipの修復機能を使用する手順は次の通りです。

WinZipの修復機能は、軽微な破損であれば、高い確率で修復することができます。しかし、破損が嚴重な場合は、修復できない可能性もあります。

コマンドラインを使用する

コマンドライン（Command Line）とは、テキストベースでコンピューターに命令を入力するインターフェースです。

マウス操作ではなく、キーボードでコマンドと呼ばれる命令文を入力することで、ファイル操作、ソフトウエアの起動、設定変更など様々な操作を実行できます。