SSDを増設したあと、突然パソコンが起動しなくなった…。そんなトラブルに直面すると、どこから確認すればよいのか迷う方も多いはずです。
本記事では、SSD増設後に起動しない原因と、各対処法を詳しく解説します。初心者の方でも対応できるよう、手順を丁寧にご紹介します。
目次
SSD増設後に起動しない原因
SSDの増設後にパソコンが起動しない場合、ハードウェア設定や接続の問題、ブート設定の不備など、いくつかの原因が考えられます。ここでは代表的な原因を6つに分類し、それぞれについて解説します。
BIOS設定の不備
SSDが正しく接続されていても、BIOSで認識されていない、または起動ドライブの順序が適切でない場合、Windowsが起動できません。増設後は必ずBIOS設定の確認が必要です。
電源供給の問題
特にM.2やSATA接続のSSDでは、電源供給が不足していると動作しません。電源ユニットやマザーボードのスロットに不具合がある場合も、SSDを正しく認識しない原因となります。
接続不良
SATAケーブルの緩みや、M.2スロットの取り付け不備があると、物理的にSSDが認識されず、結果として起動できない状態になります。丁寧な確認が必要です。
ドライバーの不具合
古いドライバーや互換性のないドライバーを使用していると、SSDが正常に動作しないことがあります。特にWindows側でSSDを認識しない場合は、ドライバー更新が必要です。
セーフモードでの起動確認が必要
通常起動ができない場合でも、セーフモードでは起動できることがあります。そこから原因の特定やドライバー更新などの対応が可能です。
クローンプロセスの不完全
元のHDDやSSDから新しいSSDにクローンを行った場合、ブート領域やパーティション形式(MBR/GPT)が正しく設定されていないと、OSが起動できません。
これらの原因を放置すると、
- OSが起動せず作業が完全に停止する
- データの読み取りができなくなる
- 誤操作でさらにシステム破損を引き起こす
といった深刻なトラブルにつながるため、正確な確認と対処が求められます。
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SSD増設後に起動しない場合の対処法
ここでは、SSD増設後に起動しない場合の対処法を順番にご紹介します。ハードウェアの接続からシステムの設定、ドライバー更新まで幅広く対応できます。
BIOS設定の確認と修正
SSDが正しく認識されているかを確認し、ブート順序を変更することで、OSの起動を試みます。
- パソコンの電源を入れ、「F2」または「Del」キーを押してBIOSを起動します。
- 「Boot」または「起動」タブを開き、増設したSSDが認識されているか確認します。
- ブート順序を変更し、SSDを最優先に設定します。
- 設定を保存してBIOSを終了し、再起動します。
電源供給の確認
SSDに対して十分な電源が供給されていないと起動に失敗します。特にM.2 SSDの場合は、マザーボード側の仕様確認も重要です。
- 別のコンセントや電源ケーブルを使用して起動を試みます。
- M.2スロットがPCIeまたはSATAに対応しているかをマザーボードの仕様で確認します。
- 電源ユニットの出力が十分であるか、他のパーツとの兼ね合いも含めて確認します。
接続の確認と修正
物理的な接続が不完全な場合は、BIOSでも認識されません。SATA・M.2いずれの場合も差し直しが有効です。
- パソコンの電源を切り、バッテリーや電源ケーブルを外します。
- ケースを開けて、SSDとマザーボード間の接続(SATAケーブル、M.2端子)を確認します。
- 一度抜き差ししてからしっかりと固定し直します。
- 再度起動して、認識されるか確認します。
ドライバーの更新
WindowsがSSDを正しく認識していない場合、デバイスマネージャーでの更新が有効です。
- Windowsが起動する場合は、「デバイスマネージャー」を開きます。
- 「ディスクドライブ」内のSSDを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「自動検索」を選んで、最新ドライバーがあれば適用します。
- または、メーカー公式サイトからドライバーをダウンロードして手動でインストールします。
セーフモードでの起動確認
通常モードで起動できない場合でも、セーフモードでは起動できるケースがあります。
- 電源投入後、Windowsロゴ表示中に「F8」キーを連打します(Windows 10/11では自動修復に入るまで再起動を繰り返す)。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択します。
- 「4)セーフモードを有効にする」を選び、Windowsが起動するか確認します。
クローンの整合性確認
元ディスクからクローンを作成した場合、パーティション構造やブート方式が正しく設定されているかを確認します。
- クローン作業時に「MBR形式」「GPT形式」が元ディスクと一致しているかを確認します。
- クローンソフトで「ブート可能なディスクとして作成する」設定が有効だったかを確認します。
- 必要に応じてクローンを再作成し、改めて接続・起動を試みます。
SSDの増設は、ストレージの強化やパフォーマンス向上に非常に有効ですが、設定や接続に少しでもミスがあると、起動できなくなるリスクも伴います。特にクローン作業やBIOS設定の見直しは慎重に行う必要があります。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
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HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。