SSDは高速で安定したストレージですが、故障や損傷が発生した場合、データの取り出しは慎重に行う必要があります。特に物理的な損傷がある場合、自力での復旧は困難です。本記事では、SSDからデータを取り出すための具体的な手順と、データ消失を防ぐための注意点について解説します。
目次
SSDからのデータ取り出し方法
SSDからデータを取り出すためには、いくつかの方法があります。それぞれの方法に適した状況を理解し、最適な対応を選ぶことが重要です。
外付けケースを使用する方法
SSDを外付けケースに入れて、USB接続で別のPCに接続する方法です。SSDが正常に認識されれば、通常のドライブとしてアクセスでき、必要なデータをコピーできます。
- SSDを適切なサイズの外付けケースに取り付ける。
- USBケーブルでPCに接続する。
- PCでドライブが認識されれば、通常のファイル操作でデータにアクセスする。
内蔵ドライブとして接続する方法
SSDを別のPCに内蔵ドライブとして接続する方法です。PCのBIOSでSSDが認識されれば、セカンダリドライブとしてアクセスでき、必要なデータを取り出せます。
- PCの電源を切り、カバーを開ける。
- SSDをSATAまたはNVMeスロットに接続する。
- PCを起動し、BIOSでSSDが認識されていることを確認する。
- WindowsやMacのエクスプローラーでデータにアクセスする。
データ復旧ソフトの使用
SSDが部分的に損傷している場合は、専用のデータ復旧ソフトウェアを使用することで、データを取り出せる可能性があります。しかし、完全に故障している場合には、ソフトの効果は限定的です。
- RecuvaやEaseUS Data Recovery Wizardなどの復旧ソフトをダウンロードする。
- 復旧対象のSSDをPCに接続する。
- ソフトを起動し、スキャンを実行する。
- スキャン結果から復旧したいファイルを選択し、保存する。
専門業者への依頼
SSDに物理的な損傷や深刻な論理障害がある場合、専門のデータ復旧業者に依頼することが最も安全です。
SSDのデータ復旧は、HDDとは違い高度な技術が必要です。
例えばフラッシュメモリを使うSSDでは「ウェアレベリング」で書き込み場所が変わり、TRIMコマンドで削除データが即消去されます。さらに、メーカー独自のコントローラーや暗号化が復旧を難しくしており、これに対応するためには特定の解析ツールが必要です。
技術力のない業者に依頼するリスクは高く、物理的にメモリチップを傷つけてしまう可能性もあります。業者を選ぶ際は、料金の安さではなく、技術力と実績を基準にするべきです。
当社は、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しておりますので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
SSDからデータを取り出す際の注意点
SSDはHDDと異なり、静電気や衝撃に弱いため、取り扱いには注意が必要です。また、復旧作業を行う前に、SSDの現状をイメージファイルとして保存することを推奨します。
- バックアップの推奨: 復旧作業前に、SSDのイメージファイルを保存する。
- 静電気対策: 静電気防止手袋を着用するなどの対策を行う。
- 慎重な取り扱い: SSDへの衝撃を避ける。
- 自己対応のリスク: 重要なデータがある場合は、専門家への相談が推奨される。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
自力での修復作業は機器にさらなる負荷をかける可能性があり、データの損失リスクが高まります。
SSDからのデータ取り出しは、状況に応じた適切な方法を選ぶことが重要です。外付けケースや内蔵ドライブとしての接続、データ復旧ソフトの使用が考えられますが、物理的な損傷がある場合は専門業者に依頼するのが最も安全です。特に重要なデータがある場合、自己対応によるリスクを避け、専門家の力を借りることをお勧めします。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。