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SSD

SSDの揮発性とデータ保持に関する注意点

SSD(Solid State Drive)は、不揮発性メモリを使用したストレージデバイスであり、電源を切ってもデータを保持することができます。しかし、長期間無通電状態が続く場合、データ保持能力が低下する可能性があるため、慎重な管理が求められます。本記事では、SSDの揮発性に関連する要素と、データ消失を防ぐための対策について解説します。

SSDのデータ保持特性

SSDは不揮発性メモリ(NANDフラッシュ)を使用しており、通常の使用では電源がオフになってもデータが消えることはありません。しかし、データ保持期間や使用環境によっては、長期間の無通電状態でデータが失われる可能性もあります。

データ保持期間の限界

一般的に、SSDのデータ保持期間は10年程度とされていますが、メーカーや製品によって異なります。一部のSSDでは、無通電状態が3か月を超えるとデータ保持が不安定になることがあるため、製品の仕様を確認することが重要です。

使用環境の影響

高温多湿や極端な低温環境では、SSDの劣化が進み、データ保持能力が低下する可能性があります。適切な温度と湿度で保管することが推奨されます。

書き込み回数と劣化

SSDは書き込み回数に制限があり、頻繁なデータの書き込みによって寿命が短くなる傾向があります。特に使用頻度が高いSSDでは、劣化によるデータ消失リスクに注意が必要です。ある日突然寿命を迎えるということも起きうるため、大切なデータを失ってしまった場合はデータ復旧業者に相談することをおすすめします。

長期間無通電状態の際の具体的な対策

SSDを長期間使用しない場合でも、データの安全を確保するための以下の対策を実施することをおすすめします。

SSDのデータ保持を確保するための対策
  1. 定期的な通電
  2. 適切な保管環境の確保
  3. バックアップの実施

定期的な通電

SSDを長期間使用しない場合でも、定期的に通電してデータの読み書きを行うことで、データ保持の安定性を維持できます。

手順
  1. PCにSSDを接続し、電源を入れる。
  2. SSDにアクセスして、適当なファイルの読み書きを行う。
  3. 通電後、SSDを安全に取り外し、保管する。

適切な保管環境の確保

高温多湿や極端な温度は、SSDの劣化を加速させる原因となります。適切な保管環境でSSDを保管することが重要です。

手順
  1. SSDを静電気防止袋に入れる。
  2. 直射日光の当たらない、湿度の低い場所で保管する。
  3. 定期的に保管環境をチェックし、異常がないか確認する。

バックアップの実施

万が一SSDのデータが消失した場合に備え、定期的なバックアップが不可欠です。別のストレージデバイスやクラウドサービスを活用しましょう。

手順
  1. バックアップ用の外部ストレージやクラウドサービスを準備する。
  2. 定期的にSSD内の重要なデータをコピーする。
  3. バックアップが完了したら、ストレージを安全に保管する。

 

 

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この記事を書いた人


デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。

 

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