タブレットを使っていて、ある日突然「電源が入らない」「起動しない」となると、いったい何が起こったのか、と不安になるものです。
さまざまな原因が考えられますが、誤った対応を行うとデータだけでなく機器自体が完全に破損してしまう恐れがあります。
この記事では、タブレットが起動しない原因や、シチュエーションにあわせた対処法を、それぞれ紹介します。
目次
タブレットの電源が入らない・起動しない原因
タブレットの電源が入らない・起動しない原因として「充電切れ」以外に考えられるのは、「ハードウェア故障」「ソフトウェア障害」です。
ハードウェアの故障
次に当てはまる場合、電源ボタンやバッテリーの劣化などハードウェア故障が疑われます。
- 充電しても全く電源が入らない
- 端末を数年以上使用している
- コーヒーをこぼした・高所から落とした
- 高温多湿の環境に長時間放置していた
パソコンを構成している部品が破損した場合は、個人で対応することは出来ません。また、新品は初期不良も疑われるため、専門業者側で修理・交換を行う必要があります。
ソフトウェア障害(システムの不具合)
次に当てはまる場合、ソフトウェア障害(システムの不具合)が疑われます。
- メーカーロゴは表示されるが、ホーム画面に移行できない(リンゴループ)
- アプリのインストールやシステムのアップデート後、起動できなくなる
- いったん電源は入るが、すぐに落ちてしまう
タブレットの電源が入らない・起動しない時の注意点
何度も再起動を繰り返さない
「電源が入らず立ち上がらない」「フリーズしてしまって操作が効かない」「電源は入るがOSが起動しない」といったトラブルが発生した状態で、むやみに再起動を繰り返してみたり、電源を入れたり、充電をしたりするのは控えてください。
使用を続けると、障害が悪化したり、データが上書きされ、データの復旧がより困難になる可能性があります。 また、正しい手順を踏まずに電源のオンオフを行ってしまうと、障害が悪化しかねません。大切なデータが機器内に保存されている場合は、ただちに機器の使用を中止してください。
メーカーに「修理」を依頼すると、データが消えることがある
メーカーや販売店に修理に出すと、データが戻ってくる事は基本的にはありません。機器は直るものの、 修理の過程で通常データは全て初期化されてしまいます。
データの取り出しを優先したい場合、異常を感じられた際はすぐに使用を中止し、データ復旧の専門家である私たちにご相談ください。
タブレットの電源が入らない・起動しない時の対処法
強制的に再起動する
電源ボタンを押しても反応がない原因として、真っ先に考えられるのは「バッテリーの充電切れ」です。充電後、電源スイッチを10秒以上押し続け、強制的に再起動しましょう。
ケーブル端子にゴミやホコリがないか確認する
充電する際の接続口にゴミやホコリが詰まっていると、正常に通電できていないことがあります。接続口を目視で確認し、ゴミがあれば、つまようじや綿棒で取り除きましょう。
OSをアップデートする・初期化する(リカバリーモード)
リカバリーモードとは「パスワードが分からない」「タッチパネルが使えない」「メーカーロゴが表示された状態から動かない」といった場合、電源ボタンの操作を介して、OSのアップデートや初期化が行える機能のことです。
iPadの場合
iPadをリカバリーモードにする手順は、次の通りです。
■ホームボタンがないときの手順
サイドボタン上→サイドボタン下の順に押した後、リカバリモードの画面が表示されるまでトップボタンを押し続けます。
■ホームボタンがあるときの手順
リカバリモードの画面が表示されるまで、ホームボタンとトップボタンを同時に押します。
リカバリモードの起動後は、コンピュータでiPad を選択し、iTunesを操作します。iTunes上では「復旧」または「アップデート」のいずれかを選択できます。
アップデート:ソフトウェアの不具合が疑われる場合、選択します。更新には時間がかかることがありますが、アップデート中、データは消去されないので安心してください。
復旧:アップデートを選択しても、正常に起動しない場合、「復旧」を選択します。しかし、復旧を行うと、iPad が工場出荷時の状態に戻ってしまうため、ご注意ください。
Androidの場合
Androidタブレットでリカバリーモードを起動する手順は、メーカーやモデルによって異なりますが、おおよそ次の通りとなっています。
■ホームボタンがある場合(galaxy)
起動時、電源ボタン、音量をあげるボタン、ホームボタンの3つを同時に長押し
■ホームボタンがない場合(Nexus)
起動後、電源ボタン、音量を下げるボタンを同時に長押し
Androidのリカバリモードに表示される主な項目は、以下の通りです。
- reboot system now(端末を再起動する)
- apply update from SD card(SDカードからOSのアップデートを適用)
- wipe cache partition(キャッシュを削除)
- power down(電源オフ)
- wipe data/factory reset(強制初期化/工場出荷状態に戻す)
ここから、再起動やアップデートを試すと、ソフトウェアの不具合が解消されることがあります。ただし、強制初期化を実行すると、データがすべて削除されてしまい、データ復旧業者でも対応することは不可能です。また、これでも正常に起動しない場合は、端末が物理的に破損している恐れが高いため、メーカーの保証サービスを利用するか、機器を新しく買い替えましょう。
タブレットPCの場合
タブレットPCが正常に起動しない・スリープ解除できない場合、次の対応方法があります。なおキーボードモードと、タブレットモードでは、それぞれ押すボタンが異なります。
■Windows搭載の場合
キーボードモード:Windows ロゴ キー + Ctrl + Shift + B キーを押します。
タブレット モード:音量を上げるボタンと下げるボタンを同時に3回押します。
■Android搭載の場合
Androidタブレットと同様の操作を行ってください。
上記で対応できない場合は、電源ボタンを長押しして強制的に再起動しましょう。
解決できない場合は業者に相談
上記の対処法で解決しない場合、機器の起動を優先する場合は「修理」を、保存されているデータを優先する場合は「データ復旧」を行いましょう。
「修理」と「データ復旧」には次のような違いがあります。
修理
修理の目的は、機器を正常に動作させることです。修理はデータを取り出すことが目的ではないため、修理交換を行う際、データが消失してしまう恐れがあるので注意が必要です。
データ復旧
データ復旧の目的は、データを元通りにすることです。データ復旧では、機器を正常に動作させることが目的ではないため、場合によっては筐体を解体することもあります。
メーカーの修理・交換サービスを利用する
お使いのタブレットに不具合が発生した場合、メーカー保証期間の範囲内であれば、比較的安価で修理・交換を行うことができます。ただし、メーカーは修理を請け負いますが、データ復旧を行うわけではないため、保存されているデータは、原則として全て初期化されてしまいます(これは、街の修理ショップに依頼しても同様です)。
メーカーに修理に出す前に、タブレットに必要なデータがある場合、データの重要度にあわせて、データ復旧の専門業者に依頼することを検討しておきましょう。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2024年6月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。
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復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。