「スマホの電源は入らなくなった!」「画面が真っ暗でなにもできない…」という被害にあった人も少なくないのではないでしょうか。
スマホの電源が入らない、画面が真っ暗になったままの状態で放置しておくと、スマホのデータが消失してしまう危険性を広げてしまいます。こういった時、スマホに何が起きているのか、何をすれば良いのかを理解しておくことでデータ消失のリスクを最低限に抑えることができます。
この記事では、スマホの電源が入らない原因と、その対処法について詳しく解説していきます。
もしも、自分で対処できない・改善しない場合は、一度データ復旧のプロに相談してみることをおすすめします。
目次
スマホの電源が入らない原因
スマホの電源が入らない場合の原因は主に、以下の5つがあります。
バッテリーの劣化
スマホのバッテリーは、一般的に300回~500回の充電サイクルで寿命を迎えると言われています。スマホを購入してから2~3年ほど経っている場合は、バッテリーの劣化(寿命)が原因で電源が入らない可能性があります。
使用環境(極端な高温・低温環境での使用や充電器の挿しっぱなし等)によっては、早くて1年程度で劣化する場合もあるため、一度自分のバッテリー状況を確認してみましょう。
充電サイクルは、合計で100%充電したら1サイクルとカウントされます。
例)50%→100%まで充電した = 50%の充電(0.5サイクル)
例)20%→90%まで充電した = 20%の充電(0.7サイクル)
つまり、毎日50%の充電をしている場合、600日~1000日でバッテリーの寿命を迎えることになります。(※あくまで目安としてご参考ください。)
充電ケーブル・アダプターの断線・劣化
充電ケーブルやアダプターが断線・劣化している場合、スマホに十分な電力が供給できていない可能性があります。自分で充電しているつもりでも、電力が供給されていなければスマホは電力不足で起動できません。目安の交換時期は約2年と言われています。
充電コードの被覆が破れ、中のコードが露出していたり、充電のオンオフが頻繁に切り替わる場合は交換が必要です。
OSやソフトウェアの異常
OSやソフトウェアが何らかの誤作動によって異常をきたしている可能性があります。OSが正しく更新されていなかったり、更新されたソフトウェアにバグがあったりなどの可能性があります。
また、長期間にわたりスマホのソフトウェアアップデートをしていない場合は、企業がサポートを終了している可能性があるので、注意が必要です。
ソフトウェアに異常があると分かった場合に、簡単な処置以外に難しい復旧・対処を自分で行おうとすると、誤ってすべてのデータが消滅してしまう恐れがあります。自力での復旧がすぐに専門家に依頼しましょう。
保護フィルムによる誤作動
スマホには、通話中に耳が触れて画面のタッチパネルが反応しないように、自動的に画面を暗くするための近接センサーがついています。
このセンサーが保護フィルムに誤って反応することで、スマホは起動しているのに画面が真っ暗で電源が入ってないように見える現象が起こります。
フィルムを張り替えた後から電源が入らなくなったり、フィルムに汚れなどがある方は確認が必要です。
SIM・SDカードの不具合
SIM・SDカードに汚れやサビがある場合、カード類の接触不良が原因で、電源が入らない可能性があります。
使っている方は少ないかもしれませんが、ガラケーなどはSIMカードがないと電源が入らない場合もあるため、一度自分のSIMカードの状態を確認しましょう。
スマホのSDカードが認識しない場合は、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
スマホの電源が入らない場合の対処法
スマホの電源が入らない場合の対処法は主に、以下の5つです。
充電ケーブル・アダプターの交換
充電ケーブルが断線・劣化していた場合は、すぐに新しいケーブルに交換しましょう。
ケーブルを選ぶときは、できるだけ国内で生産させているものが良いとされています。海外と日本では、電力規格に差があるため、海外製品を買ってしまうと故障の原因になる可能性があるので注意しましょう。
1時間以上充電する
バッテリーが劣化している場合、表示されている充電残量よりも実際は低い場合があります。また、充電速度が極端に遅くなり、電源が入るまでにかなりの時間要する場合もあります。
最低でも1時間、最長で半日ほどはしっかりと充電を行ってみましょう。
SIM・SDカードを挿しなおす
SIM・SDカードに汚れ・サビがある場合はマイクロファイバークロスなど使って、クリーニングを行いましょう。
また、汚れ・サビがない場合でも挿しなおすだけで症状の改善が見込まれることがあるため、挿入するときの向きに注意しながら挿しなおしを行いましょう。
スマホの強制再起動
電源はつくが、すぐに落ちるなどの場合はスマホの強制再起動を行うことによって、症状が改善することがあります。スマホが何らかの処理の途中でエラーが起きている場合、強制的にリセットを行うことで改善が見込まれます。
- 音量を上げるボタンを押してから素早く放す
- 音量を下げるボタンを押してから素早く放す
- サイドボタンを押さえたままにする
- Appleロゴが表示されたら、サイドボタンを放す
Androidに関しては、機種によって手順が異なるため、一般的な再起動の手順を以下に記します。
- 電源ボタンを2~3秒長押し
- 「電源を切る」または「再起動」を選択
- 「電源を切る」を選択した場合は、電源ボタンを長押しで電源を入れる
スマホの初期化
電源はつくが、すぐに落ちるなどの場合に加え、スマホに重要なデータが入っていない・消えてもいいデータしかない場合は、初期化をすることで症状が改善する場合があります。
初期化では、一度すべての設定や記録されている情報をリセットすることができます。強制再起動よりもより濃度の高い対処法になるため、症状の改善が見込まれます。
ただし、あくまで最終手段と考えておきましょう。初期化を行うと、後から欲しいデータが出てきた場合、データの復旧は困難を極めます。必ず症状が改善するわけではないので、初期化を行う際は細心の注意が必要です。
上記のような対処法で改善することもあれば、症状が悪化する原因になる可能性もあります。これまでの対処法は自分で行うことはできますが、その裏にはデータ消失のリスクが隠れていることを忘れてはいけません。
特に最近のスマホは、高性能な機能と引き換えに複雑な回路やシステムで構成されています。そのため、少しのミスでも大きな問題になりかねません。
スマホのデータ復旧は専門業者に依頼する
スマホの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、応急処置では対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の物理障害」しか対応できず、「中高度の物理障害障害」あるいは「復旧ツールが必要な論理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、スマホに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。