- USBメモリを挿すと「フォーマットする必要があります」と表示される
- 保存していた写真や仕事のファイルが一切開けない
- 接続してもドライブとして認識されない
このような症状が出ている場合、USBメモリの中で何らかの重大なトラブルが起きていて、すでに正常には動かなくなっている可能性があります。そのままフォーマットしてしまうと、大切なデータがすべて消えてしまうことがあるため注意が必要です。
この記事では、「フォーマットしてください」と表示される原因や、やってはいけない対応、そして正しい対処法についてわかりやすく解説しています。
もし自分で対応するのが不安なときは、24時間365日対応の無料診断をご利用いただけます。データを守るためにも、早めのご相談をおすすめします。
目次
そもそも「フォーマット」とは?

「フォーマット」とは、ストレージに保存されているデータを一旦すべて消去し、再びデータを書き込めるように環境を整える操作を指します。便利な反面、一歩間違えると大切なファイルがすべて消えてしまう、極めてリスクの高い操作です。
誤ってフォーマットや書き込みを行ってしまうと、データが上書きされ、復旧可能性が下がってしまいます。トラブル時点で操作を止め、速やかに専門業者に相談するのが安全です。
フォーマット後のデータ復旧は「高度な作業」が必要

フォーマットしても、以下条件に当てはまる場合、データ復旧の可能性は十分にあります。
- 「クイックフォーマット」を選択していた:
データそのものはまだ記録媒体上に残っている可能性があります。 - フォーマット後に一切操作していない:
新しいデータで上書きされていなければ、元の情報を復元できる可能性があります。 - USBやSDカードに物理的な破損がない:
内部構造が無事であれば、論理的な方法での復旧が見込めます。
ただし、フォーマット後のデータ復旧は、市販のソフトでは対応しきれないケースも多く、誤操作によって復旧可能性を下げる恐れもあります。操作ミスで消えてしまった大切なデータを「無理かも…」とあきらめる前に、まずは信頼できる専門業者にご相談ください。
フォーマットされた状態でも、復旧の可能性を見極めるための初期診断・お見積りは無料。専門のエンジニアが記録媒体の状況を細かく確認し、最適な対応をご提案。年中無休・24時間体制で、経験豊富なプロがあなたのデータを守るお手伝いをしています。
USBメモリで「フォーマットする必要があります」と表示される原因
フォーマットエラーが発生する原因は、主に次の5つです。
USBポートやケーブル自体の問題
USBポートやケーブル自体の問題が考えられます。別のポートに差し替える、延長ケーブルを外して直接PCに接続するなどで確認しましょう。
PCとの互換性の問題
WindowsとMacでは使用するファイルシステムが異なります。別のOSでフォーマットされた記録媒体は認識できないことがあるため、元のOSで読み込みを試すとデータが表示される場合があります。
記録媒体の容量オーバー
空き容量が極端に少ない状態で運用を続けると、システムが不安定になり、フォーマットを促すエラーが出やすくなります。定期的に不要データを整理し、十分な空き容量を確保しましょう。
物理障害(落下や衝撃/経年劣化)

USBメモリやSDカードは、落下や水濡れ、高温などの影響で故障することがあります。
- 「挿しても反応しない」
- 「フォーマットエラーが繰り返し出る」
- 「外装にひび割れがある」
このような症状が見られる場合、物理障害が発生している可能性が高いです。また、内部の記録チップには書き込み回数に上限があるため、長期間の使用によって劣化が進行し、データが「RAW形式」として認識されることがあります。
この状態で無理に操作を行うと、データが完全に消失するリスクもあるため注意が必要です。少しでも異変を感じたら、早めに専門業者へ相談することが重要です。
論理障害(ファイルシステムの破損)

USBメモリを挿入した際に「フォーマットする必要があります」と表示される現象は、ファイルシステムが破損している可能性が高いです。これは、OSがデータの構造を正しく読み取れず、中身にアクセスできない状態を指します。
こうしたファイルシステム破損は、以下のような操作により引き起こされやすくなります。
- データの書き込み中にUSBメモリを抜いてしまった
- 使用中にパソコンの電源が突然切れた
- 短時間にUSBメモリを何度も抜き差しした
これらは論理障害の典型例ですが、同様の症状が物理的な故障でも発生することがあります。たとえば、USBメモリ内部の基板やメモリチップに異常がある場合にも、「フォーマットしますか?」という表示が出ることがあります。外見やOSの表示だけで正確に見分けるのは困難であることも多く、したがって専門的な診断と慎重な対応が求められます。
当社では、これまでに46万件以上のご相談実績(期間:2011年1月以降)を積み重ねており、USBメモリを含むあらゆるメディアに対応した専門チームが在籍しています。専用の設備と技術を活かし、物理障害・論理障害の両面から正確に診断したうえで、最適な復旧プランをご提案しています。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。大切なデータを誤って上書きしてしまう前に、まずは一度ご相談ください。早期の対応が、データを守る大きな一歩になります。
USBメモリで「フォーマットする必要があります」と表示された際の対処法

USBメモリで「フォーマットする必要があります」と表示された際の対処法は、次の7つです。
USBメモリの物理破損を確認する
USBメモリが物理的に破損していると、正常に読み込めず、「フォーマットする必要があります」と表示されることがあります。内部の基板や部品が損傷していたり、コネクタ部分が折れたりしていると、パソコン側が正しく認識できないためです。
まずはUSBメモリの外観を確認し、コネクタの曲がりやケースのひび割れなどがないかチェックしましょう。少しの損傷でも、データにアクセスできなくなる恐れがあります。
物理的トラブルは、個人修復が難しく、下手に触ると状態を悪化させる危険があります。データが大切な場合、速やかにデータ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。
エラーチェック/First Aidを行う
軽度のシステム破損で、フォーマット要求される場合は、Windowsだと「エラーチェック」、Macだと「First Aid」という機能で簡易修復できることがあります。
ただし、この対応でもエラーの発生が止まらない時には、他の方法でチェックが必要です。
- エクスプローラー上でUSBメモリを右クリックする
- プロパディを選択し、「ツール」タブに進む
- エラーチェックを選択する
- Finderの「アプリケーション」から「ユーティリティ」フォルダにアクセスする
- 「ディスクユーティリティ」を起動する
- チェックしたいディスクを選択し、上部の「First Aid」をクリックする
- 「実行」をクリックする
チェックディスクでパラメーターを修復する

USBメモリへのアクセス中、突然接続が切れると、パーティションテーブル(データ領域のしきい)が破損し、「パラメーターが間違っています」と表示されることがあります。この場合、チェックディスクを実行することで、無事にエラーが修復されることがあります。
- USBメモリカードをPCに接続した状態で、コマンドプロンプトを開きます。(コマンドプロンプトはスタートメニューに「コマンドプロンプト」と打ち込めば表示されます)
- コマンドプロンプト上で「chkdsk E(※ここに任意のデバイス名が入ります): /f /r」を実行します。
デバイスマネージャーからドライバを更新する

デバイスマネージャーは、パソコンのハードウェアを管理するソフトウェアです。もし、デバイスマネージャーで「不明なデバイス」と表示される場合、デバイスマネージャーからドライバを更新することで、元どおり認識できる場合があります。
まずはデバイスマネージャーでUSBメモリが認識されているか確認しましょう。
デバイスマネージャーは、「Windows」マーク→「メニュー」→「デバイスマネージャー」を選択することで開くことができます。
もしUSBメモリがマウントされているにもかかわらず、正常に開けない場合、デバイスマネージャー上でUSBメモリを右クリックして「更新」すると解決することがあります。
フォーマット(初期化)する
USBメモリに重要なデータが保存されておらず、USBメモリの使用を優先したい方は、フォーマットを実行しましょう。
フォーマットをすることで、USBメモリが再構築され、エラー表示を消し、再び正常にUSBメモリを使用することができます。ただし、フォーマットをして、エラーが消えない場合、物理障害である可能性が高いです。データが必要な場合は、フォーマット(初期化)をせず、いち早く専門のデータ復旧業者へご相談ください。
復旧ソフトの使用
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。