Raspberry Piを利用していると、SDカードが突然壊れてしまうことがあります。この問題は、データ損失のリスクを伴うため、非常に厄介です。特に重要なプロジェクトやデータを扱っている場合、SDカードが壊れると復旧が難しいこともあります。この記事では、SDカードが壊れる原因とその対策について詳しく説明します。
目次
SDカードが壊れる主な原因
Raspberry PiでSDカードが壊れる主な原因は、以下のようなものがあります。それぞれの原因について詳しく解説します。
突然の電源切断
突然の電源切断は、SDカードが壊れる最大の原因のひとつです。電源が切れると、書き込み中のデータが不完全な状態で残ってしまい、ファイルシステムにダメージを与えます。特にRaspberry Piは、家庭用の簡易な電源システムを利用することが多いため、不意に電源が落ちるリスクが高いです。
頻繁な読み書き操作
SDカードは、書き込み回数に制限があります。頻繁に読み書きを繰り返すと、SDカードのセルが劣化し、最終的にはデータの読み取りや書き込みができなくなることがあります。Raspberry Piを使ったプロジェクトでは、ログファイルの出力やキャッシュの保存などで頻繁に書き込みが発生し、カードの寿命が短くなることが多いです。前兆なく読み取れなくなることも起きうるため、そうなった場合はデータ復旧業者に依頼することをおすすめします。
低品質なSDカードの使用
低品質なSDカードを使用すると、信頼性が低く、データの破損や消失のリスクが高まります。安価なSDカードは寿命が短く、急に認識されなくなることがあります。特に書き込み速度が遅いカードを使用すると、Raspberry Piが処理に時間がかかり、その間に問題が発生する可能性が高くなります。
高温環境での使用
Raspberry Piは小型コンピュータであり、冷却システムが十分でない場合、高温になることがあります。高温環境での使用は、SDカードの劣化を早める原因のひとつです。特に、長時間の稼働が必要なプロジェクトでは、温度管理が重要です。
ファイルシステムの破損
ファイルシステムが破損すると、SDカードが読み取れなくなることがあります。特に突然の電源オフや不適切なシャットダウンが原因となることが多いです。これにより、重要なデータが失われる可能性が高まります。
SDカードの破損を防ぐ対策

SDカードが壊れないようにするための対策を紹介します。これらの方法を実践することで、SDカードの寿命を延ばし、データの消失を防ぐことができます。
UPSやバッテリーバックアップを使用する
突然の電源切断を防ぐためには、UPS(無停電電源装置)やバッテリーバックアップを使用することが効果的です。これにより、停電や電源トラブルが発生した場合でも、Raspberry Piを安全にシャットダウンでき、SDカードの破損を防ぐことができます。
高品質なSDカードを使用する
Raspberry Piに使用するSDカードは、信頼性の高いブランドや産業用グレードのものを選ぶことをおすすめします。これにより、書き込み回数の制限や高温環境にも耐えやすくなります。SDカードの速度にも注意し、十分なパフォーマンスを発揮するものを選びましょう。
RAMディスクの活用
頻繁に書き込みが発生するディレクトリをRAMディスクに移動することで、SDカードの負担を軽減することができます。RAMディスクを使うことで、データが一時的にメモリ上に保存され、SDカードへの書き込み回数が大幅に減少します。
冷却対策を行う
高温環境での使用を避けるために、冷却ファンやヒートシンクを取り付けるなどの冷却対策を行いましょう。特に夏場や長時間稼働するプロジェクトでは、温度が上昇しやすいため、冷却対策が欠かせません。
専門業者に依頼する
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。