USBメモリがRAW状態になってしまうと、通常の方法ではデータにアクセスできません。この状態はファイルシステムの破損や不良セクタが原因で発生することが多く、正確な対処が必要です。
この記事では、RAW状態になる原因を理解し、データ復元の具体的な手順を詳しく解説します。
目次
RAW状態とは？
RAW状態とは、USBメモリのファイルシステムが認識されず、OSがデータにアクセスできなくなる状態です。この状態では、通常の操作ではデータを復旧することができません。
自力での復旧作業はかえって問題を深刻化させる恐れも
RAW状態の原因が物理的損傷や不良セクタにある場合、自力での復旧作業はかえって問題を深刻化させる恐れがあります。
物理的な問題には専用の設備と高度な技術が必要です。早急にデータ復旧業者への相談を検討してください。対応の流れとして、以下を意識しましょう。
- 状況の診断と原因の特定
専門的な設備を持つ業者で診断を行い、問題の根本を明確にすることが重要です。 - 適切な処理環境で作業
損傷を最小限に抑え、安全にデータを復旧するには、専用ツールとクリーンな環境で作業を行う必要があります。 - 復旧後のバックアップ
復旧が成功したデータは、必ず別の場所にバックアップを取ってください。二度と同じ状況にならないように備えることが大切です。
物理的な障害は自己対応が難しく、専門家の助けが必要不可欠です。大切なデータを守るためにも、異変を感じたら早めにデータ復旧業者へ相談しましょう。
当社は、46万件以上の相談実績（算出期間：2011年1月1日～）を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しておりますので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
RAW状態の主な原因
RAW状態が発生する原因は、主にファイルシステムの破損や物理的な障害に関連しています。以下に、詳細な原因を解説します。特に物理障害の場合は、自力での復元が非常に難しく、専門業者への相談が必要です。
ファイルシステムの破損
USBメモリのファイルシステム（FAT32、exFAT、NTFSなど）が破損すると、OSがデータ構造を認識できなくなり、RAW状態になります。
ファイルシステム破損は、初期の段階であれば修復ツールで対応できる可能性がありますが、物理障害と併発している場合は専門業者の力が必要です。
突然の取り外しや電源切断
データの読み書き中にUSBメモリを安全に取り外さなかった場合、ファイルシステムが破損するリスクが高まります。
このような状態で繰り返し発生すると、単なるソフトウェアエラーだけでなく、物理障害（例: NANDフラッシュメモリの劣化や破損）を引き起こすことがあります。
ウイルス感染
USBメモリがウイルスに感染すると、ファイル構造が書き換えられ、RAW状態になることがあります
ウイルス感染が疑われる場合、ウイルススキャンを実行した後でもデータが復旧しない場合は、物理障害の可能性も考えられるため、復旧業者への相談が必要です。
フォーマットエラー
フォーマットが途中で中断されたり、誤った操作によってUSBメモリがRAW状態になることがあります。
フォーマットエラーは比較的修復可能な場合がありますが、自力で解決できない場合は、物理的障害が起きている可能性があります。
不良セクタの発生
長期間使用していたUSBメモリが突然エラーを起こし、「フォーマットが必要です」と表示される場合、物理的な故障の可能性があります。このような状態では、自分での修復を試みるよりも、専門業者に診断を依頼するのが安全です。
自力で修復を試みるとデータがさらに損傷する可能性がありますが、専門業者なら物理的故障に適した設備と技術で安全に対応することができます。
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RAW状態のUSBメモリを復元する方法
以下は、RAW状態のUSBメモリを復元するための具体的な手順です。それぞれの方法を順番に試すことで、データを取り戻せる可能性が高まります。
データ復元ソフトを使用する
データ復元ソフトは、RAW状態のUSBメモリからデータを救出する効果的なツールです。
- データ復元ソフトをダウンロードしてインストールします：
- USBメモリをPCに接続し、ソフトを起動します。
- スキャンを開始し、ディープスキャンを選択してすべてのデータを探索します。
- 復元したいファイルを選択し、別のドライブに保存します。
CHKDSKコマンドで修復する
Windows標準のコマンドプロンプトを使い、ファイルシステムの修復を試みます。
- 「Windowsキー + R」を押し、「cmd」と入力してEnterを押します。
- 以下のコマンドを入力します：
chkdsk X: /f /r /x
（XはUSBメモリのドライブレター）
- 修復結果を確認し、データにアクセスできるか試します。
ディスクの管理ツールを利用する
Windowsの「ディスクの管理」ツールを使い、状態を確認・修復します。
- 「Windowsキー + X」を押して「ディスクの管理」を選択します。
- USBメモリがRAW状態で表示されているか確認します。
- プロパティを確認し、エラー修復を試みます。
Linux環境でデータを救出する
Linuxの柔軟なファイルシステムサポートを利用して、RAW状態のUSBメモリを読み取ります。
- UbuntuなどのLinuxディストリビューションを用意します。
- USBメモリをLinux環境に接続し、「GParted」などのツールで確認します。
- 認識されたデータを別のデバイスにコピーします。
データ復旧業者に相談する
RAW状態のUSBメモリは、放置するとデータが完全に失われる危険があります。もし復元が難しい場合は、迷わず専門業者に相談することをおすすめします。
RAW状態が改善しない場合や、物理障害が疑われる場合は専門業者への相談が必要です。
- 専門のデータ復旧業者に問い合わせ、状態を詳しく伝えます。
- 業者にUSBメモリを預け、復元作業を依頼します。
- 復元されたデータを受け取り、今後のバックアップ対策を講じます。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2％」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
