SDカードは、デジタルカメラやスマートフォン、ドローン、ゲーム機など、多くのデバイスで使われる便利なストレージデバイスです。しかし、SDカードがデバイスに挿入されたまま抜けなくなると、慌ててしまうこともあるでしょう。力任せに引っ張ると、カードやデバイスが破損する恐れがあります。
デジタルカメラに保存された大切な写真や、ドライブレコーダーの重要な映像など、SDカードには貴重なデータが含まれることが多く、このようなトラブルは非常に困るものです。物理的な問題だけでなく、システム側の不具合も原因となることがあります。
本記事では、安全にSDカードを取り出す方法と、抜けない場合の対処法について解説します。焦らずに、順を追って対応していきましょう。自力での対応が難しい場合は、専門業者への相談を検討してください。
目次
SDカードが抜けなくなる原因
SDカードが抜けなくなる原因はいくつか考えられます。以下に主な原因をまとめました。
シールやラベルの貼付による厚み増加
SDカードにシールやラベルを貼ると、カードが厚くなり、スロット内で引っかかる原因になります。特にシールが剥がれかけていると、粘着部分がスロット内部に貼り付き、抜けなくなることがあります。
SDカードの物理的な破損
SDカードが割れていたり、欠けていたりすると、スロット内で引っかかる可能性があります。無理に押し込むと、さらに状況が悪化することがあります。
スロット内部の異物混入
スロット内にホコリや小さなゴミが入っていると、SDカードの出し入れがスムーズにいかなくなります。特に長期間使用していないデバイスでは要注意です。
スロットのバネやストッパーの故障
スロットの機械的な部分であるバネやストッパーが故障すると、カードの挿入や取り出しが困難になります。
静電気の影響
静電気が溜まっていると、カードがスロット内で引っかかる原因になります。冬場や乾燥した環境では特に注意が必要です。
経年劣化による接触不良
長期間使用しているとカードやスロットが劣化し、接触不良が発生する可能性があります。このような状態が続くと、カードが抜けにくくなるだけでなく、さらに深刻な物理的損傷につながるリスクも高まります。劣化が進むと、データの読み込みエラーやカード自体の破損が起こる可能性があり、最悪の場合、カードやデバイスが使用不能になる恐れがあります。
もし自力での対応が難しい場合は、データ復旧業者に相談することが最善の方法です。専門業者であれば、耐用年数を迎えたことによる物理障害(寿命)や深刻な論理障害に対しても対応できるため、重要なデータを安全に復元できる可能性が高まります。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上(2011年1月1日〜)の豊富な相談実績を持ち、物理的な故障や重度のデータトラブルなど、さまざまなケースにおいて正確な初期診断を行い、問題の原因を迅速かつ的確に特定します。
SDカードが抜けなくなったときの対処法
SDカードが抜けなくなった場合、以下の対処法を試してみてください。
対処法①:再度押し込んでから取り出す
SDカードは押し込むと飛び出すタイプが多いです。一度、カードを奥までしっかり押し込み、その後ゆっくりと取り出してみてください。
対処法②:セロテープを使って引き出す
カードが少しだけ見えている場合、セロテープを使って引き出す方法があります。
- セロテープを細長く切ります。
- 粘着面をカードに貼り付けます。
- ゆっくりと引っ張ってカードを取り出します。
対処法③:ピンセットや爪を使用する
カードの端が見えている場合、ピンセットや爪でそっと引き出すことができます。ただし、強く引っ張るとカードやスロットを傷つける恐れがあるので注意してください。
対処法④:スロット内部を清掃する
スロット内部にホコリやゴミが溜まっていると、カードが引っかかる原因になります。
- デバイスの電源を切ります。
- エアダスターを用意します。
- スロット内部にエアを吹きかけ、ホコリを除去します。
- 再度、カードを取り出してみます。
対処法⑤:静電気を除去する
静電気が原因でカードが抜けない場合があります。以下の方法で静電気を除去してみてください。
- デバイスの電源を切ります。
- 金属製の物(ドアノブなど)に触れて静電気を放出します。
- 再度、カードの取り出しを試みます。
対処法⑥:専門業者に依頼する
上記の方法で解決しない場合、無理に取り出そうとするとデータ消失のリスクがあります。このような場合は、自力での対応は困難であることを認識し、データ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。
データ復旧の専門業者に依頼することで、以下のメリットがあります。
- 安全にデータを取り出せる
- 高度な技術で物理的な故障にも対応可能
- デバイスの損傷を最小限に抑えられる
デジタルデータリカバリーは、物理・論理障害のどちらにも対応し、41万件以上の実績(算出期間:2011年1月1日~)をもとに迅速対応しています。無料の初期診断も提供していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
電話受付も365日24時間対応しているため、いつでも困ったときにご連絡いただけます。データトラブルにお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。