タブレット端末でUSBデバイスが突然認識されなくなることは、多くのユーザーにとって頭痛の種です。このような状況は、重要なデータが失われるリスクも伴います。
この記事では、USBデバイスが認識されない原因と、その対処法について詳しく解説します。特に、データ復旧の視点から、問題が起きた場合のリスク管理についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
タブレット端末でUSBデバイスが認識されない原因
タブレットがUSBデバイスを認識しない原因は複数考えられます。それぞれの原因に対して適切な対処法を行うことが必要です。
USBケーブルの不具合
最も一般的な原因の一つは、USBケーブルの不具合です。ケーブルが物理的に損傷している場合、タブレットがデバイスを正しく認識できなくなります。
一見簡単に見える問題ですが、劣化したケーブルは見た目では判断が難しく、特にデータ転送専用の高品質ケーブルを使用している場合は、互換性の問題も発生することがあります。
タブレット側の設定の問題
Androidタブレットの場合、USB接続時に「ファイル転送モード(MTP)」が選択されていないと、デバイスを認識しないことがあります。また、デフォルトで充電モードのみになっていることもよくあります。
設定の変更はユーザーによる操作で解決できるケースが多いですが、タブレットのファームウェアや一部の設定が破損している場合は、設定変更では対処できない場合もあります。
タブレットのOSの問題
タブレットのOSが古いバージョンの場合、USBデバイスをサポートしていないことがあります。特に、USB OTG(On-The-Go)対応が必要なデバイスにおいては、最新のソフトウェアにアップデートする必要があります。
しかし、アップデート自体がエラーや失敗に繋がる場合や、古い端末では最新のOSがサポートされないこともあるため、このような場合はユーザーが自力で解決するのは困難です。
USBポートの物理的な問題
タブレットのUSBポート自体に物理的な問題がある場合もあります。ポートに汚れが溜まっていたり、接触不良が起きていることが原因です。
ポートの清掃はエアダスターなどで対応可能ですが、ポートの損傷や内部の接触不良が発生している場合は、自力での修復はほぼ不可能で、専門業者の診断が必要となります。
セキュリティソフトや他のアプリの干渉
セキュリティソフトや他のバックグラウンドアプリがUSB接続をブロックすることがあります。この場合、セキュリティ設定を調整することで解決できる可能性があります。
しかし、セキュリティソフトによるシステムファイルの改変や、バックグラウンドでのアプリ間の競合などが発生している場合は、素人が対応するのは難しく、専門的な知識が必要となることが多いです。
デバイス自体の故障
USBデバイス自体が故障しているケースは少なくありません。特に、外部ストレージデバイスが物理的に損傷している場合、修復は非常に困難です。外部ストレージデバイスが故障した際には、以下のリスクや対処方法に注意が必要です。
- デバイスが故障すると、保存されたデータが失われるリスクが非常に高くなる
- 無理にデバイスを開けたり、自己流で修復を試みると、損傷がさらに悪化する可能性がある
- ストレージは繊細な構造を持っているため、一度損傷すると取り返しのつかない状況に陥ることがある
- 電源トラブルや接触不良など、表面的には軽度に見える問題でも、内部的には深刻な故障を引き起こしている可能性がある
結論として、外部ストレージデバイスに問題が生じた場合、自己流の修復を試みずに早めに専門家に依頼することが、データを守る最善の方法です。無理に操作を続けることで、内部のデータがさらに損傷するリスクが高まります。
特に、外部ストレージデバイスに物理的な損傷が確認された場合、自分での修理は避けるべきです。このような場合、すぐにデータ復旧業者に相談することが強く推奨されます。
専門業者は、高度な技術と専用の設備を持っているため、物理的に損傷したデバイスでも可能な限りのデータ復旧を試みることができます。
当社では24時間365日、電話受付と無料診断を行っておりますので、いつでも安心してご相談ください。相談から初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
別の端末に再接続してもUSBデバイスが認識されない場合の対処法
別の端末に再接続してもUSBデバイスが認識されない場合、以下の対処法を試してみましょう。どの対処法も具体的な手順を伴い、初心者でも実施できるように解説しています。
USBケーブルを交換する
まず、問題がUSBケーブルにある可能性を確認するために、別のケーブルで接続を試みてください。ケーブルが損傷している場合、新しいものに交換することで問題が解決することがあります。
タブレットの接続モードを確認する
タブレットのUSB接続モードが「充電のみ」になっている場合は、データ転送が行われません。以下の手順でモードを確認し、適切な設定に変更してください。
- タブレットの設定メニューを開きます。
- 「接続済みのデバイス」セクションに進みます。
- USB接続のオプションで「ファイル転送(MTP)」を選択します。
OSのアップデートを行う
タブレットのOSが古いバージョンでは、USB OTG機能が正しく動作しないことがあります。最新のソフトウェアにアップデートすることで問題が解決する場合があります。
- 設定メニューから「ソフトウェアのアップデート」を選択します。
- アップデートがある場合、「今すぐインストール」を選択します。
- デバイスが再起動するまで待ちます。
USBポートを清掃する
USBポートに汚れが溜まっていると、接続不良が発生することがあります。以下の手順でポートを清掃し、接続状態を改善してください。
- タブレットの電源を切ります。
- エアダスターを使用して、ポート内のホコリを吹き飛ばします。
- 再度デバイスを接続し、認識されるか確認します。
セキュリティソフトを一時停止する
一部のセキュリティソフトがUSBデバイスを誤ってブロックしてしまうことがあります。安全なデバイスと確認できた場合、セキュリティソフトを一時的に無効にすることで問題が解決することがあります。
- セキュリティソフトの設定メニューを開きます。
- USB接続の検出を無効にするオプションを選択します。
- 再度デバイスを接続して確認します。
自力で対応できない/確実にデータ復旧を行う場合、データ復旧業者へ相談する
物理的な損傷が原因でUSBデバイスが認識されない場合、データ復旧業者への相談が最も安全な選択肢です。デバイスを無理に操作すると、データがさらに破損するリスクがあるため、自力での修復を試みる前に、専門業者に相談することをおすすめします。
データ復旧業者では、物理的に損傷したデバイスからデータを取り出すための専門技術を持っています。重要なデータが消失する前に、早めの対応を心がけましょう。
当社は、46万件以上の相談実績(算出期間:2011年1月1日~)を持ち、経験豊富な専門アドバイザーが対応しています。手術室レベルの清潔なクリーンルームや7,000台以上のHDDドナーを活用し、迅速かつ確実なデータ復旧を提供します。
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。