USBメモリが書き込みできなくなった経験はありませんか?データを保存しようとしてもエラーが出たり、書き込み禁止のメッセージが表示されると、焦ることもあるでしょう。
この記事では、USBメモリが書き込みできない主な原因とその対処法について詳しく解説します。場合によっては自力での対処が難しいこともあるため重要なデータが保存されている方は、専門業者に相談することをおすすめします。
目次
USBメモリの書き込みができない原因

USBメモリが書き込みできない原因には、さまざまな要因があります。ここでは、主な原因をいくつか挙げ、その詳細について解説します。
物理的な書き込み禁止スイッチ
一部のUSBメモリには、誤ってデータが書き込まれないようにするための「書き込み禁止スイッチ」が物理的についています。このスイッチがロック状態になっていると、書き込みができません。
- USBメモリを取り出します。
- スイッチがロック側にスライドしているか確認します。
- ロックが解除されるまでスライドさせ、再度PCに接続します。
書き込み権限の設定
USBメモリには、アクセス権限が設定されている場合があります。特に複数のデバイスで使用する際には、書き込み権限がないことが原因でデータの保存ができないことがあります。
- USBメモリを右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「セキュリティ」タブに移動し、権限設定を確認します。
- 書き込み権限が無効になっている場合は「編集」から権限を有効にします。
USBメモリの容量が不足
USBメモリがいっぱいになると、新しいデータを保存することができません。特に大容量のデータを扱う場合は、事前に空き容量を確認しておくことが重要です。
- エクスプローラーを開き、USBメモリのアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 「全般」タブで空き容量を確認します。
- 空き容量が不足している場合は、不要なデータを削除して空きを確保します。
ウイルスやマルウェア感染
USBメモリがウイルスやマルウェアに感染していると、書き込みができなくなることがあります。この場合、セキュリティソフトを使ってデバイス全体をスキャンし、感染を除去する必要があります。
- セキュリティソフトを最新の状態に更新します。
- USBメモリをスキャンしてウイルスやマルウェアを検出します。
- 感染が検出された場合は、セキュリティソフトで駆除を行います。
レジストリ設定の変更
Windowsのレジストリが誤って書き込み禁止に設定されている場合、USBメモリにデータを書き込むことができなくなります。この場合はレジストリを修正する必要があります。
- 「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力してレジストリエディタを開きます。
- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\StorageDevicePolicies」に移動します。
- 「WriteProtect」キーをダブルクリックし、値を「0」に変更してOKを押します。
物理的な破損

USBメモリが物理的に壊れている場合、データが失われるリスクがとても高く、またUSBメモリの内部がとても精密に作られているため、修理するのは自分ではほぼ不可能です。
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USBメモリの書き込みができない場合の対処法
USBメモリの書き込みができない場合、まずは以下の対処法を試してみてください。多くの場合、これらの方法で問題が解決します。ただしこれらの対処法でも解決が出来なかった場合は機器自体に問題が発生している可能性が高いです。重要なデータが保存されている場合は専門業者に相談することをおすすめします。
物理スイッチを確認する
USBメモリには、データの書き込みをロックする物理スイッチが付いていることがあります。以下の手順で確認しましょう。
- USBメモリを取り出し、表面を確認します。
- スイッチが「ロック」または「読み取り専用」になっていないか確認します。
- もしスイッチがロックされている場合、解除してから再度USBメモリを接続します。
書き込み権限を確認する
そもそもUSBメモリの書き込み権限が適切に設定されているか下記で確認しましょう。
- USBメモリをPCに接続し、「エクスプローラー」を開きます。
- USBメモリのドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「セキュリティ」タブを選び、「編集」ボタンをクリックします。
- 「書き込み」権限が「許可」されているか確認し、必要に応じて変更します。
ディスク容量を確認する
USBメモリの容量が不足している場合も書き込みができません。
以下は容量を確認し、不要なデータを削除する手順です。
- USBメモリをPCに接続し、「エクスプローラー」を開きます。
- USBメモリのドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「全般」タブで、使用済みの容量と空き容量を確認します。
- 空き容量が不足している場合は、不要なファイルを削除し、空き容量を確保します。
ウイルスやマルウェアを駆除する
ウイルスやマルウェアが原因で書き込みエラーが発生することがあります。以下の手順でスキャンし、駆除しましょう。
- ウイルス対策ソフトを起動します。
- 「フルスキャン」または「USBメモリスキャン」オプションを選択します。
- スキャンが完了するまで待ち、感染が確認された場合は指示に従い駆除します。
レジストリを修正する
レジストリの設定が原因で書き込みができない場合、レジストリエディタを使って修正します。
- 「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「regedit」と入力し、「OK」をクリックしてレジストリエディタを起動します。
- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\StorageDevicePolicies」キーを探します。
- 「WriteProtect」エントリが「1」になっている場合は、値を「0」に変更します。
- レジストリエディタを閉じ、PCを再起動します。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。