「sfc /scannow」を実行しても問題が修復されない場合、システムファイルの破損やディスクエラーなどが原因かもしれません。この記事では、考えられる原因と具体的な対処法を詳しく解説します。
目次
SFC /scannowが修復できない原因
SFC（システムファイルチェッカー）はWindowsの重要なシステムファイルをスキャンし、破損したファイルを修復するコマンドですが、実行しても修復できないケースがあります。考えられる主な原因を以下にまとめます。
システムファイルが利用中
他のプロセスがシステムファイルをロックしている場合、「sfc /scannow」で修復ができません。この場合、セーフモードでの実行が有効です。
ディスクエラー
ハードディスクやSSDにエラーがあると、SFCで修復できない場合があります。CHKDSKコマンドを実行し、ディスクエラーを確認・修復する必要があります。
システムイメージの破損
Windowsのシステムイメージファイル自体が破損している場合、SFCだけでは修復できません。
こうしたトラブルに直面すると、作業が中断され、大切なデータが失われる危険性があるため、適切な対処が必要ですが、データトラブルは予測できないタイミングで発生することが多く、不用意な操作はかえって状況を悪化させる可能性があります。そのため、問題が発生した際には、速やかに適切な対応を行うことが重要です。
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サービスの無効化
「Windows Modules Installer」サービスが無効になっていると、SFCが正常に機能しないことがあります。このサービスを有効にすることで解決できる場合があります。
次に、これらの問題に対する具体的な対処法を解説します。
SFC /scannowが修復できない場合の対処法
以下の対処法を試すことで、SFCで修復できない問題を解決できる可能性があります。
セーフモードでSFCを実行
特定のシステムファイルが利用中の場合、セーフモードで「sfc /scannow」を実行すると修復できることがあります。
- Windowsキー + R を押し、「msconfig」と入力。
- 「ブート」タブで「セーフブート」にチェックを入れて再起動。
- 再起動後、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、「sfc /scannow」を実行。
DISMコマンドを使用
DISMツールを使ってシステムイメージを修復し、その後SFCを再実行します。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く。
- 以下のコマンドを順に実行：
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealthDISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealthDISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 完了後、「sfc /scannow」を再度試す。
CHKDSKコマンドでディスクエラーを修復
ディスクエラーが原因の場合、以下の手順で修復します。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く。
chkdsk C: /f /rを入力し、Enterキーを押す。- 再起動後に自動的にディスクチェックが開始される。
Windows Modules Installerサービスの確認
このサービスが無効になっているとSFCが正常に動作しない場合があります。
- Windowsキー + R を押し、「services.msc」と入力。
- 「Windows Modules Installer」を右クリックし、「プロパティ」を選択。
- スタートアップの種類を「自動」に設定し、サービスを開始。
上記の方法でも解決しない場合は、システムの復元やWindowsの再インストールを検討しましょう。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
