VAIOパソコン(Windows 10)が突然起動しなくなった場合、「電源が入らない」「ロゴ表示後に止まる」「真っ暗なまま動かない」といった症状に直面することがあります。こうしたトラブルは、電源や周辺機器の影響からシステム破損、ハードディスクの故障など多岐にわたる原因が考えられます。
本記事では、起動しない原因をパターン別に整理し、実際に効果のある対処法をわかりやすく解説します。
目次
起動しないときに見られる主な症状
VAIOの電源を入れても正常に起動しない場合、以下のような症状が現れます。
- 電源ランプが点灯しない、またはすぐ消える
- VAIOロゴが表示されたまま先に進まない
- Windowsロゴが表示されるが途中で止まる、または再起動を繰り返す
- 黒い画面に「Windowsの起動に失敗しました」などのメッセージが表示される
- 画面が真っ暗で何も表示されない
- カタカタ音やビープ音など異常な動作音がする
これらの症状は、単なる設定ミスからOSやシステムファイルの破損、ストレージの物理障害まで、幅広い原因によって発生します。原因によって適切な対処法が異なるため、まずは症状を整理しながら原因を見極めていくことが重要です。
自力での対応が難しい場合は専門業者に相談するのをおすすめします。
VAIOが起動しない主な原因
VAIOのWindows 10パソコンが起動できない背景には、次のような原因が考えられます。
電源ケーブルやバッテリーの不良
電源が入らない、ランプが点かない場合は、ケーブルやバッテリーの劣化・断線が原因のことがあります。
周辺機器による影響
外付けHDD、プリンターなどのUSB機器が起動シーケンスに干渉してフリーズするケースがあります。
BIOS設定の不具合
ブート順序の誤りや、セキュアブートの設定不良によって、起動先が見つからない場合があります。
Windowsのシステムファイル破損・OSの不具合
アップデートの失敗や不完全なシャットダウンなどで、システムファイルが破損して起動できない状態になることがあります。
液晶ディスプレイの故障
実際には起動していても画面に何も表示されないことがあり、ディスプレイやバックライトの不具合が原因のことがあります。
HDD/SSDの物理障害
ストレージに不良セクタ(読み書き不能な領域)が発生している場合、OSやファイルの正常な読み込みが妨げられ、画面が真っ黒になる、もしくは再起動を繰り返すといった症状が見られることがあります。これらは、HDDやSSD内部の物理的な損傷が原因となっているケースが多く、そのまま使用を継続すると、重大なデータ損失を引き起こすリスクがあります。
このような障害が発生したストレージは、一般的な操作では復旧が難しく、誤った対応は状態をさらに悪化させます。対応に不安がある場合や、重要なデータが保存されている場合には、早期にデータ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。
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VAIOが起動しない場合の対処法
初期確認でも改善しない場合は、BIOSの設定やシステムファイルの破損、ストレージ障害など、より深い要因を疑う必要があります。以下に、症状別の具体的な対処手順を紹介します。
BIOS設定を初期化・確認する
BIOSのブート設定やレガシー/UEFIモードが正しくないと、ストレージを認識せず起動できない場合があります。VAIOでは「ASSIST」ボタンを使用してBIOSにアクセス可能です。
- PCの電源が切れている状態で「ASSIST」ボタンを押す
- 「VAIO Care(レスキューモード)」が起動したら「BIOS設定を起動」を選択
- BIOS画面で「F9」キーを押し、「初期化(Setup Defaults)」を実行
- 「F10」キーで「保存して終了(Save and Exit)」を選択
- 再起動して改善されるか確認
セーフモードやスタートアップ修復を試す
OS側の問題で起動しない場合、「セーフモード」や「スタートアップ修復」によって解決することがあります。
- 電源投入直後に「F8」キーを連打する
- メニューが表示されたら「トラブルシューティング」→「詳細オプション」を選択
- 「スタートアップ修復」をクリックし、診断と修復を実行
- 修復で改善しない場合、「詳細オプション」→「セーフモードで起動」を選択
- セーフモードで起動できたら、ドライバや最近の更新をアンインストール
システムの復元やSFCで破損ファイルを修復
Windowsアップデートの失敗や強制終了により、システムファイルが破損して起動不能になることがあります。この場合、「システムの復元」または「SFCコマンド」による修復が有効です。
- 「F8」キーや3回連続起動失敗で「自動修復」画面を表示
- 「詳細オプション」→「システムの復元」を選択
- 復元ポイントを選び「次へ」→「完了」で復元を開始
- 復元が失敗した場合、「コマンドプロンプト」を選択
- 以下のコマンドを入力してEnter
sfc /scannow
- 「Windowsリソース保護は破損したファイルを修復しました」と表示されたら再起動
ストレージ診断を行い、物理障害をチェックする
HDDやSSDに物理障害があると、WindowsやBIOSではストレージは認識されても、実際には読み込みができずフリーズやループが発生します。
- 回復メニューから「コマンドプロンプト」を起動
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す
chkdsk C: /f /r
- 「このボリュームは使用中です」と表示されたら「Y」を入力してEnter
- 再起動後に自動的にディスクチェックが実行される
- エラーや不良セクタが大量に検出された場合は、SSDやHDDの交換を検討
リカバリー(初期化)を行う
すべての対処を試しても改善されない場合は、OSを工場出荷状態に戻す「リカバリー」を行うことで解決できることがあります。ただし、この操作を行うとパソコン内のデータはすべて消去されます。大切なデータがある場合、まず専門業者に相談しましょう。
- 電源を切り、「ASSIST」ボタンを押して電源を入れる
- 「VAIO Careレスキューモード」が起動したら「リカバリー/メンテナンス」を選択
- 「リカバリー(工場出荷時の状態に戻す)」を選択
- 画面の指示に従ってリカバリーを実行(データ消去の警告をよく確認)
- リカバリーが完了したら、初期設定を行い、Windowsが正常に起動するか確認
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なパソコンの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のパソコンの復旧に成功してきました。パソコンの復旧事例が多いのには、理由があります。
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「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
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その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
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よくある質問
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。