「exFAT形式のドライブがWindows 10で認識されない…!」という状況に直面すると、大切なデータが取り出せない焦りと不安が押し寄せますよね。
家族写真や仕事のファイル、そして趣味で集めたデータなど、思い出や大事な情報が詰まったドライブが突然使えなくなった時の心配は計り知れません。
この問題は、システムの設定ミスやドライバーの不具合から、場合によっては物理的な故障に至るまで、さまざまな原因で引き起こされます。
本記事では、その原因を詳しく解説しつつ、初心者の方でも実行できる具体的な対処手順をわかりやすくご紹介します。この記事を参考に、まずはご自身でできる範囲から対策を試してみましょう。
目次
exFAT形式のドライブが認識されない原因
まずは、Windows 10でexFAT形式のドライブが認識されない主な原因を確認してみましょう。以下の原因のいずれかが原因となっている可能性が高いです。
USBポートやケーブルの問題
まず最も基本的な部分として、USBポートやケーブルの接触不良が原因で、exFATドライブが正しく認識されない場合があります。ポートやケーブルの問題であれば、他のポートに接続したり、別のケーブルを試すことで解決する可能性があります。
ドライバーの更新不足
Windowsは、外部デバイスと連携するためにさまざまなドライバーを使用していますが、このドライバーが古い場合や不具合が生じた場合、exFAT形式のドライブが正しく認識されないことがあります。
ディスク管理上の問題
Windowsのディスク管理で、ドライブが表示されているもののアクセスできない場合、再スキャンやディスクの再設定が必要なことがあります。特に、新しいドライブや外付けドライブの取り外しを頻繁に行っていると、認識されにくくなることがあります。
ドライブ文字の未設定
ドライブに適切なドライブ文字が割り当てられていない場合、Windowsから見えない状態になることがあります。ドライブの文字を再設定することで、認識されるようになるケースもあります。
ファイルシステムエラー
ファイルシステムにエラーが発生している場合、Windowsは正常にexFATドライブを認識しないことがあります。このエラーは、chkdskコマンドなどで確認および修復可能です。
物理的なハードウェアの故障
最も深刻な問題として、物理的なハードウェアの故障が考えられます。これはユーザー自身で修復することが難しく、データ消失リスクも伴いますので、専門業者に依頼することをお勧めします。
Windows 10でexFATドライブを認識させるための対処法
次に、具体的な対処法について解説します。原因に応じて適切な手順を行うことで、ドライブを再び利用できる可能性が高まります。
USBポートやケーブルの変更
最初に試すべきは、USBポートやケーブルの確認です。以下の手順で実行してみてください。
- 別のUSBポートにドライブを接続してみます。
- 他のデバイスで同じドライブが認識されるか確認します。
- ケーブルに不具合がある場合、異なるケーブルを使用して再接続します。
ドライバーの更新
ドライバーが古い場合、デバイスが正常に認識されないことがあります。以下の手順で更新を行ってください。
- スタートメニューを開き、「デバイスマネージャー」を検索して開きます。
- 認識されないドライブを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「自動的にドライバーを検索する」を選び、ドライバーの更新が完了するまで待ちます。
- 更新後、再起動してドライブが認識されるか確認します。
ディスクの再スキャン
Windowsのディスク管理から再スキャンを行うことで、認識されないドライブが表示される場合があります。
- スタートメニューから「ディスクの管理」を検索して開きます。
- 「操作」メニューから「ディスクの再スキャン」を選択します。
- 数秒待って、ディスクが表示されるか確認します。
ドライブ文字の再割り当て
ドライブに適切な文字を割り当てることで、認識されるようになる場合があります。
- 「ディスクの管理」を開き、問題のあるドライブを右クリックします。
- 「ドライブ文字とパスの変更」を選びます。
- 「追加」または「変更」を選択して、新しいドライブ文字を割り当てます。
チェックディスクの実行
ファイルシステムエラーが原因で認識されない場合、チェックディスクで修復できる可能性があります。
- スタートメニューに「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- 「chkdsk X: /f」と入力し、Enterキーを押します(Xはドライブレターです)。
- 修復が完了するまで待ち、再起動後にドライブが認識されるか確認します。
専門業者への相談
物理的なハードウェアの故障が原因である場合、ユーザーの手で修復するのは非常に困難です。このような場合には、データの損失リスクを避けるためにも、データ復旧の専門業者への相談をお勧めします。専門業者は高度な設備と技術で物理的なトラブルにも対応してくれるので、早急な相談が安全です。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ消失のリスクを最小限に抑え、確実にデータを取り出すためには、自己診断や修復を試みず、速やかに専門家に相談することが重要です。専門家は適切な診断ツールと経験を持っており、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。
特に重要なデータが含まれている場合は、データ復旧の専門家に相談することが最も安全で確実な方法です。データ復旧業者では、機器に発生している症状をもとにエンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因を特定することが可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。