Windows 10のインストール中に0x80070001エラーが発生すると、セットアップが完了せずに進めなくなることがあります。
このエラーの原因はさまざまですが、適切な対処をすれば解決できる場合がほとんどです。本記事では、エラーの原因と具体的な対処法をわかりやすく解説します。
目次
0x80070001エラーの主な原因
このエラーは、インストールメディアの問題やシステムファイルの破損などが原因で発生することが多いです。以下の要因が関係している可能性があります。
インストールメディアの破損
USBメディアやISOファイルが破損していると、Windowsのインストール中にエラーが発生することがあります。
ハードドライブの空き容量不足
十分なディスク容量が確保されていないと、インストールに必要なデータが保存できずにエラーが発生します。
システムファイルの破損
Windowsの重要なファイルが破損していると、インストールプロセスが正常に進行できないことがあります。
周辺機器との互換性の問題
不要な周辺機器が接続されていると、インストールの妨げになることがあります。全ての周辺機器を取り外してみることをおすすめします。
Windows Updateコンポーネントの不具合
Windows Updateのコンポーネントが破損していると、新しいバージョンのインストールに影響を与えることがあります。
0x80070001エラーの対処法
このエラーに直面した場合、下記の対処法を試してください。
インストールメディアの作成・確認
破損したインストールメディアを使っていると、エラーが発生しやすくなります。
- 公式のMicrosoftサイトから最新のWindows 10 ISOファイルをダウンロード。
- USBインストールメディアを作成し、別のUSBポートで試す。
- インストールメディアを使って再度インストールを試行。
ディスクの空き容量を確保
空き容量を確保することで、正常にインストールできる可能性があります。
しかし、この対処法はフォーマットを行うため、データは初期化されます。データを再優先で確保したい場合は、この対処法は控えるようにしてください。
- 「ディスクのクリーンアップ」を開く。
- 不要なファイルを削除し、空き容量を確保する。
- 必要ならば、ハードドライブをフォーマットして再試行。
システムファイルの修復
破損したシステムファイルを修復することで、エラーを解決できる可能性があります。
- 管理者権限で「コマンドプロンプト」を開く。
sfc /scannow
を入力し、Enterキーを押す。- スキャン完了後、PCを再起動する。
Windows Updateコンポーネントのリセット
Windows Updateの問題を修正し、インストールの成功率を高めます。
- 「コマンドプロンプト」を管理者権限で開く。
- 以下のコマンドを順番に実行。
- net stop wuauserv
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
net start wuauserv - PCを再起動し、インストールを試す。
これらの方法を試しても解決しない場合は、ハードウェアの故障や深刻なシステムエラーの可能性があります。その場合、自力での修復はほとんど不可能です。
データ復旧業者であれば、専門的な技術と知識を備えているため、最も確率の高い対処法となります。重要なデータを保存している場合は、依頼を検討することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。