データベース復旧-トラブルの原因とデータ復旧・復元方法
Oracle Database、Microsoft SQL Server、MySQLなどのデータベース(DBMS:Database Management System)を運用し、データを管理・保守していくなか「データベースにアクセスできなくなった」「突然ファイルが開けなくなった」「誤操作でデータを削除してしまった」といったトラブルが起こってしまうことがあります。
このような場合に対処法を間違えてしまうと、完全にデータを失ってしまうことさえあります。大切なデータが見られなくなってしまった場合、どうすればよいのでしょうか。このページでは、データベースの復旧(復元)が必要となるトラブルの原因と対処法について紹介します。
目次
目次
1. データベースとは
データベースとは、関連する情報を組み合わせて構築されたデータの集合体です。たとえば、電子カルテや住所録などがそれに該当します。
データベースを用いると、個々のデータの関係性を保持しながら、簡単に検索して処理することができます。たとえば企業の販売データをデータベース化することで、売上傾向を把握できるほか、さらに顧客情報と紐づけることで、多角的な分析や管理を容易にすることができます。
現在ではビジネスや大学機関などで広く使用されており、大量のデータを効率的に管理するためには欠かせない有用なツールとなっています。
ちなみにデータベース上の情報は、DBMS (Database Management System)というデータベース管理ソフトウェアによってコントロールされており、これにより、データの検索や更新、セキュリティ管理、バックアップなどのタスクを自動化することで、効率的なデータ管理を実現しています。
2. データベースが起動しない場合の主な原因
データベースが起動しない場合の主な原因は次の通りです。
データベースが起動しない場合の主な原因は次の通りです。
データベースファイルの破損
データベースファイルの破損
データベースにある情報は、単一のデータベース・ファイルに格納されています。しかし、データベースを構築するハードウェアなどに障害が発生し、データベースファイルが破損すると、すべてのデータが失われる可能性があります。
仮にバックアップが存在しない場合、データ復旧を行う必要がありますが、データベース復旧には、専門知識や高度なツールが必要となりますので、データ復旧をおこなう場合は、データ復旧の専門家に対応を依頼する必要があります。
設定ミス
設定ミス
データベース設定に下記のミスがあると、データベースが正常に機能しなくなる原因になります。
・「利用権限の設定が不適切」
・「データベースやテーブルが正しく作成されていない」
・「テーブルに重複したデータが存在する」
・「クエリが正しく構文解析されていない」
この際、データベースの接続に失敗したり、データの取得や更新ができなくなったり、アプリケーションがクラッシュしたりする可能性があります。
対処方法としては、データベースの設定を確認し、誤っている箇所を修正する必要がありますが、正しく原因特定できない状態で操作を行うのは逆効果となります。まずは専門家の診断を受けて適切な対処をとる必要があります。
ソフトウェアのバグ
ソフトウェアのバグ
データベースソフトウェアにバグがある場合、データベースが正常に機能せず、アプリがクラッシュしたり、セキュリティ上の問題が発生したりする可能性があります。また、それにより不正なアクセスやデータの改ざんなどが起こる恐れもあります。
対処方法としては、開発元による修正プログラムを入手し、インストールすることで修正を行うことができます。また、バグが発見される前にも、定期的なバックアップを取得し、セキュリティ対策を講じることで、データの損失や改ざんを防ぐことができます。
他のプロセスとの競合
他のプロセスとの競合
データベースには「トランザクション」という機能があります。これはデータベース操作を一つのまとまりとして扱う機能です。
トランザクションを使用すると、複数のデータベース操作を一度に実行でき、プロセスの競合を防ぐことができます。
しかし、データベースのトランザクションに不具合があると、他のプロセスと競合し、データベースがクラッシュする恐れがあります。
アクセス権限の問題
アクセス権限の問題
データベースのアクセス権限に問題がある場合、アクセスが拒否されるなどのエラーが発生することがあります。
原因として考えられるのは「接続元のIPアドレスがデータベースのアクセス許可リストに登録されていない」「データベースのユーザー名とパスワードが間違っている」などを列挙することができます。
ハードウェアのトラブル
ハードウェアのトラブル
データベースを構築するハードウェアが破損している場合、データベースは正しく機能しません。この場合、ハードウェアの修理や交換が必要で、ソフトウェアの問題とは切り分けての対応が必要となります。
しかし、自力で判断して対応すると、症状を悪化させ、データを失ってしまう可能性があります。安全かつ確実にデータベース上のデータを復旧したい場合、データ復旧の専門家に依頼することをおすすめします。
3. データベースの復旧・復元が必要となるトラブル
データベースの復旧・復元が必要となるトラブルには、以下のようなものがあります。
ただ、下記の例はあくまで代表的なもので、データベースのトラブルは多岐にわたります。データベースで復旧の可能性を最大限に高めたい場合、データ復旧業者へ相談しましょう。
人為的な操作ミス
人為的な操作ミス
不適切なSQL操作、誤った設定、 大量データ処理による過負荷などにより、データベースファイルが破損すると、データが取得できなくなる場合があります。
ソフトウェア障害
ソフトウェア障害
データベースソフトウェアのバグや、OSのクラッシュなどにより、データベースファイルやインデックスが破損すると、データが取得できなくなる場合があります。
ハードウェア障害
ハードウェア障害
データベースを構築するハードドライブやRAIDコントローラーに障害が起きると、データベースファイルが破損し、データが取得できなくなる場合があります。
この場合、故障の原因を特定する必要があります。 場合によってはパーツを交換するか、修理を依頼する必要がありますが、データの安全性は確保されませんので、復旧・復元作業においては、データの要不要に応じ、適切な専門業者まで対応を依頼するようにしましょう。
4. データベース復旧事例
■データベース:MySQL
■ご相談内容:サーバー・PC等が台風19号により浸水被害
SSDは自力で復旧、HDDは親会社から紹介のあった復旧業者に依頼したが、一部復旧困難として返送されてしまった。
■診断/復旧結果:他業者で断られていることもあり、重度の障害であったものの、当社で物理作業および論理作業を実施し無事復旧完了。
→今回のように水没してしまっても、内部データを復旧できる場合もあります。他の業者で復旧不可の診断をされた場合でも、諦めずに当社までご相談ください。
■データベース:Oracle
■ご相談内容:5,6年使用していたが、いきなりアクセスできなくなる。
■診断/復旧結果:バーチャルディスクのエラーだったため、当社で論理作業を実施し無事復旧完了。
→こちらは他社様対応不可で当社にお問い合わせ頂いた事例です。当社の最新の設備と技術力を駆使し、このほかにも数多くの他社様不可の復旧に成功しております。
■データベース:Access、Filemaker、Oracle、SQLなど
■ご相談内容:サーバー運用中データが別のものに置き換わってしまって開けない。
■診断/復旧結果:サーバーエラーとHDD障害が組み合わさった複雑な症状でしたが、論理トップエンジニアが修復作業を実施し無事復旧完了。
→サーバー障害とHDD障害両方に関する知識・復旧技術が必要とされましたが、累計180,000件、RAID9300件以上ものご相談実績をもとに、適切な診断と作業を判断し復旧に成功。サーバー・RAIDの復旧も当社にお任せください。
当社はサーバー・NASの復旧に強い!
サーバー・NASのデータ復旧は私たちにお任せください
経験豊かなアドバイザーが、 概算の金額・原因・納品までの期間をお調べします。
データ復旧専門のアドバイザーが対応し、ご相談段階で簡易的な診断をいたします。また、機器の型番やデータベースの種類を教えていただければ、当社で対応した過去の例から、復旧見込みがあるのかをお調べいたします。
他社や、メーカーで復旧出来なかったサーバーも私たちなら直せる技術があります。
私たちは日本トップクラスのデータ復旧会社です。メーカー、家電量販店、他の復旧業者で断られてしまった場合でも、私たちにご相談ください。破損した機器やRAID構成が崩壊した機器からデータを復旧した事例が多数ございます。
5. はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
6. 技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。
おさえておくべきポイントはこちらです。
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
7. データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社は14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2017年)
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計36万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も5,700件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:※2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2024年6月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
8. データ復旧の流れ
初期診断時の機器のお預かり方法につきましては、郵送受付・お持込(ご来社)受付・無料出張診断(法人様限定)の3種類をご用意しております。詳細の流れについては以下をご確認ください。
9. 復旧をご依頼のお客様から喜びの声が到着
10. まとめ
データベースでデータの保守、管理するのは非常に便利ですが、その分トラブル発生時には甚大な被害になってしまう可能性があります。個人での作業は症状を悪化させてしまい、最悪の場合データを失ってしまう可能性があります。
復旧の可能性を最大限に高めたい重要なデータを扱っている場合には、当社にお問合せください。
データ復旧専門アドバイザーへの相談・機器の診断・お見積りは全て無料となっておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
11. よくある質問
Q: NAS・サーバーに異常が生じてしまっているが、どのような対応をしたらいいかわかりません...。
A: ご安心ください。NASやRAID機器など、複数台共有で使用するサーバー機器からもデータ復旧実績が数多くあります。「サーバーにアクセスできなくて、仕事が止まっている。どうすればいいかわからないがとにかく何とかしたい!」というお急ぎのお客様は今すぐお電話下さい。最短30分診断、即日復旧も可能です。
Q: まず直るかどうか知りたいのですが、診てもらうのにお金はかかりますか?
A: いえ、かかりません。お客様の機器を実際にチェックしてみて初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、チェックが終わるまでは一切費用は頂いておりません。
※御郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ、機器の返送費用だけご負担頂いておりますのでご了承ください。
Q:会社で使っている機器なので情報漏えいが心配です。預ける前に機密保持誓約書を出してもらえますか?
A: はい、お出しいたします。私たちはお客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、プライバシー・機密情報の保護を最優先に考えております。
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